理科教育の視点から探る人間理解
理数情報教育系(初等教育部門)
岡部 舞 特任講師

大学の先生になろうと思ったきっかけは?
A.大学4回生のとき、指導教員の研究に向き合う姿に憧れ、自分も興味や関心を大事にしながら働きたいと思ったのがきっかけです。もともと日常の中にある小さな現象の仕組みを考えたり調べたりすることが好きでした。またそれと同時に、人が学びを通してどのように物事を捉え、世界観を形づくっていくのかにも関心がありました。自然現象を扱いながら人の学びに関われる点に、大学教員としての魅力を感じました。
どのような授業を担当していますか?
A.「理科a」や「初等理科教育法」という科目を中心に担当しています。小学校における理科の授業内容で、児童が難しいと感じる部分や実験をする際につまずきやすいポイントを解説しています。教える側にとってはすでに身につけた知識でも、児童にとっては初めて出会う内容であることを意識し、その違いに注意しながら授業ができる先生になってほしいと考えています。
現在の研究内容は?
A.主なテーマは、理科教育の中で子どもたち一人ひとりが理科を学ぶ意味・意義を、自分なりに見いだせるような学習環境をどのようにデザインすればよいのか、という点です。例えば、理科の学習を通して感じる「どのような価値があるのか」や「なぜ学ぶのか」といった捉え方が、学習への意欲や取り組み方にどのようにつながるのかを中心に研究しています。長い人生の中で、やはり自分自身で学ぶことの価値を見出したり、目標を立てたりする力はとても重要だと感じています。日常と深く結びついた理科という教科を通して、学ぶことの意味を考え、探究心を育んでほしいと考えています。
ゼミの活動内容は?
A.私のゼミでは、学生自身の小さな「気になる」を研究の出発点として大切にしています。理科が得意かどうかは関係なく、その「気になる」を興味や問いへと育てながら、理科教育の視点からどのような学びや経験につながるのかを、対話を重ねて研究していきます。また、興味を広げるために小学校や中学校等で授業を見学し、子どもたちの様子や、先生の振る舞いに触れるといった活動も行っています。学生の新たな考え方や視点が生まれる瞬間に立ち会えることを嬉しく思っています。
息抜きや趣味は?
A.学内だと図書館に行って新刊の情報を確認したり、学生の関心の傾向を知る手がかりとして本の動向に目を通したりしています。プライベートだと飼っている猫と遊ぶのが一番の息抜きですね。このときは自分の考えていることが少し客観的に感じられるようになります。あとは料理が好きなので、美味しかったお店の味を家で再現することに実験感覚で挑戦しています。他にも、自然公園や美術館などを散歩するのが好きです。
(2025年12月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。
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