本学は、日本における学校教育の未来のための試みを附属学校園の協力のもとに実施しています。また同時に、外国の教員養成機能のある多くの大学と協定を結び、教員養成機能の強化に向けた取組みも進めています。
そうした取組みのひとつとして、今回はドイツにおける協定締結校のひとつであるライプツィヒ大学とライプツィヒ市の複数の学校の校長先生をお招きして、9月19日(木)に柏原キャンパスにおいて「多文化共生社会における学校の使命」というテーマでシンポジウムを開催します。
ドイツは、第二次世界大戦後の急速な経済復興の時期に、労働力不足を補うためにトルコをはじめとして多くの国から移民を受け入れ、近年においてもライプツィヒ大学が出身大学であるメルケル首相の政策により、諸外国から多くの移民を受け入れていることから、様々な文化背景を持つ人々が集まっています。こうした多文化の人々が共生する社会で学校教育が持つ課題や対応の工夫を日本で紹介いただき、また、日本の教育の特色と比較検討することで、人口減少の理由から、今後外国からの人々を受け入れることになる日本の未来における多文化社会の在り様を検討することが出来るのではないか、と期待しています。