全学FD事業「デジタル時代の教科書著作権について」を実施

2021.03.29

全学FD事業「デジタル時代の教科書著作権について」を実施

 全学FD事業(*)「デジタル時代の教科書著作権について」を,3月19日(金)にZoomを使用して開催しました。この事業は,本学とネーミングライツに関する協定を2020年8月に締結した東京書籍株式会社の全面的な協力のもと開催したもので,60人が参加しました。
 この取組は,ICTを活用しながら教科内容の理解を深める授業科目を開設するなど,デジタル教科書等の活用機会が増加する2021年度に向け,教員に役立ててもらうことを目的に実施したものです。
 本学 井上敏宏学術情報課長による司会進行のもと,東京書籍株式会社 取締役編集総轄本部長 高垣浩史氏から,『教科書(紙&デジタル)と著作権』と題し,著作権の基礎をはじめ,教科書に関する著作権の特徴について,作るとき,使うとき等のシーンに分けて説明がありました。
 次に,東京書籍株式会社 物流部長 福島康生(ふくしま・やすお)氏から,『デジタル教科書の販売上の「ライセンス契約」について』と題し,ライセンスの定義,一般的なライセンス契約においての種類,管理方法の解説と同社のライセンス契約事例の紹介があり,大学において実際に活用する際の注意事項等について説明がありました。
 その後,受講者から,教員免許状更新講習内での教科書利用,論文における教科書内の図の引用,塾のような営利を目的とした教育への使用に関すること,大学における授業でデジタル教科書の一部を教員が掲示したり,学生が教科書のページを利用してレポートを作成する際の注意点等の質問がありました。
 終了後,参加者からアンケートでは,「著作権は理解が難しいため,大学内でさらにマニュアルのようなものを整備してほしい」「大学内に著作権関係の問い合わせ先があった方が良い」「特にオンライン授業でのデジタル教科書の取扱い方は気になっていたので,今回,法令もおさえながら丁寧な解説があり,よく理解できた」などの感想が寄せられました。

*ファカルティディベロップメント,大学教員の授業内容や教育方法を改善し向上させるための取組

*
*

2021年3月29日掲載
(学術情報課)