学校教育教員養成課程美術・書道教育コースの学生らの黒板アートが,人口7万人の柏原市全域に配布される市の広報誌「広報かしわら」の表紙を飾りました。 これは,同コースの授業「コミュニティとアート」で,受講生たちがシャッターアートを制作した縁で,大阪府の「商店街等エリア魅力向上モデル事業」のうちのひとつ「国分DEマルシェ」実行委員会から声がかかったことから始まりました。同授業受講生のうちの有志が結成した「大教Art Eggs」が,河内国分の空き店舗に作品展示や装飾をし,「コクバンズ」が同店舗で「まちなかチョークアート展」を開催したところ,SNSを通じてその活動を知った柏原市の広報担当職員から,依頼があったものです。コクバンズは,同授業受講生のうちの有志3回生6人と,興味を持った1回生5人で構成されています。 これらの取組は,学生たちが,地域を盛り上げたい団体に協力することで,地域の中で自分自身の作品発表の場を持つことができ,技能の向上と社会貢献の目線を持つことをねらいとしています。 今回の活動は,河内国分の空き店舗の展示が終わった昨年12月末に依頼があり,今年の1月7日の締切りに向けて,A3程度の木の板に黒板塗料をぬり,デザイン画を作り,オイルパステルで制作しました。
コクバンズ代表の同コース3回生の宇田昂史(うだ・たかし)さんは「1回生の2人が協力して,かわいい作品をつくってくれました。コクバンズとして活動ができてよかったです」と述べました。 メンバーの同コース1回生の樋口紗英さんは「今回描いた表紙で,誰かがちょっとほっこりできるような気持ちになってくれれば嬉しいと思います」と語り,同コース1回生の畑中穂香さんは「柏原市の広報の表紙を担当するという素敵な機会をいただきました。かわいく描けたのではないかと自分でも気に入っています」と話しました。 柏原市秘書広報課の北西参事は,「コロナ禍の中,少しでも市民の皆さんに明るい気持ちになって癒されてほしいという思いから,コクバンズさんに依頼させていただきました。広報誌を配送した際に,市民の方から『可愛い!癒される』など喜びの声を聞く事ができ,大変嬉しく思っています」と語りました。
制作の様子
柏原市役所で,市の広報担当職員(右端)から完成誌の手渡しを受けるコクバンズメンバー
2021年2月9日掲載(学術連携課)