「第7回識字・日本語学習研究集会」の全体会を開催

2021.08.04

「第7回識字・日本語学習研究集会」の全体会を開催

本学の地域連携・教育推進センター及び識字・日本語学習研究集会実行委員会が主催で行う「第7回識字・日本語学習研究集会」の全体会を,7月10日(土)に開催しました。識字・日本語教室(*)の学習者とパートナー(学習者に教え共に学ぶボランティア)や関係者,夜間中学校の教員・生徒など,対面・オンライン合わせて132名が参加しました。
 全体会は,地域連携・教育推進センターの岡田耕治特任教授の司会のもと,本学名誉教授の森実氏が,「だれのための識字・日本語学習?~コロナ・人権・差別事象から今後を考える~」というテーマで,今後の識字・日本語教室の在り方について提案しました。
 森氏は,「ワクチン接種などの新型コロナウイルス感染症の情報収集が困難なために不利益を受けるようなことがないよう,学べる場所を保障することが問われている」「人権学習の展開を共に考え,差別事象を乗り越えていけるような取組が求められている」などと話し,「全国水平社創立及び水平社宣言から100年経とうとしている。SDGsなどの取組を参考にしながら,お互いの経験を話し合い,一緒に学んでいくことが重要なのではないか」と締め括りました。
 最後には,参加した識字・日本語教室のうち,「日之出よみかき教室」の学習者と「住吉輪読会」の学習者が,コロナ禍における識字・日本語教室の必要性について,自身の経験をふまえて発表し,その発表を受けて,参加者はそれぞれ意見交流を行いました。
 なお,分科会は令和4年2月5日(土)に開催を予定しています。

*識字・日本語教室,日本に住む外国人や様々な事情で文字の読み書きに不自由している方が学ぶ場所。

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オンライン配信で講義を行う森名誉教授

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司会進行を務めた岡田特任教授(一番左)

2021年8月4日掲載
(学術連携課)