書道を専攻する院生・学部生が大阪市のギャラリーで書道展

2021.12.07

書道を専攻する院生・学部生が大阪市のギャラリーで書道展

 書道を専攻する院生・学部生らが、書道展「色花展 ~心にともしびを~」を、11月19日(金)から21日(日)の3日間にわたり、大阪市のギャラリーフランソワにて開催しました。書道展では、仮名・調和体(*)の作品計9点と、仮名作品における「かな」の変遷について作成した資料が展示されました。
 書道展は、表現活動教育系に所属する瀬川賢一准教授の研究室の活動の一環として取り組んだもので、作品について学生らは、「見に来て下さる方々を元気づけたい」という思いから制作したといいます。
 来場者に向けて行ったアンケートでは、「かなの変遷を見て、ルーツを知ることができました」「仮名が大好きなので、このような展覧会で見ることができてとてもワクワクしました」「どの作品からも見ている人に込められたメッセージが伝わってきました。同じように作品を作りたいと思いました」といった感想が見られました。
 書道展を終えた学生は、「たくさんの人に足を運んでいただけて、とてもありがたく思います。わたしたちの作品が、みなさまの心に響いていたら嬉しいです」「人と人の繋がりを目の前で見て、展覧会のテーマどおりとても温かい気持ちになりました。開催することができて本当に嬉しかったです」「自分達で企画準備し、無事開催を終了した事、大変嬉しく思います。残りの学生生活も有意義に過ごしていきたいと思います」と感想や展望を述べました。


左から、瀬川准教授、大学院2回生山口明妥さん、書道分野4回生奥野わか菜さん、4回生前川あきづさん、4回生藤原沙衣さん





展示した作品と資料


*展示した仮名と調和体の作品についての学生からのコメント

「仮名」
ひらがな、変体仮名と漢字を交えて書かれ、漢字のくずした書体を連ねたように見られます。料紙という、色や模様などの加工が入った紙に書かれることが多いため、見た目も華やかです。(変体仮名は、仮名が主流であった時代では「あ(安)」には「阿」「愛」「悪」「亜」のように1つの音に複数の文字が当てられていました。その内の、ひらがなの元になった漢字以外の文字のことを指します)
「調和体」
近代詩文書とも呼ばれ、漢字とひらがなを交えて書かれます。日常的に使っている文字を行書や草書風に崩したり、形を変えたりしながら書かれているため、比較的ほかの書道作品より読みやすくなっていると思います。

 

2021年12月7日掲載
(表現活動教育系)