全日本中学校技術・家庭科協会主催の「第24回全国中学生創造ものづくり教育フェア」木工チャレンジコンテスト全国大会に、附属池田中学校3年生の大田眞由紀さんが近畿地区代表として出場し、3位入賞に相当する「林野庁長官賞」を受賞しました。
このコンテストは、生徒の身近な生活から見いだした問題を、木材を中心とした材料を利用して、その問題を解決するための製品を設計・製作し、完成した製品のプレゼンテーションを行うものです。製品の精度と機能、設計理念とプレゼンテーションの内容が審査対象となります。
大田さんは、リビングと自分の部屋を行き来できる大容量かつコンパクトな棚が欲しいという自分の願いを具現化するために「折りたためる便利な本棚」を製作しました。
受賞を受けて大田さんは「木工チャレンジコンテストへの参加は2回目で、昨年は残念ながら全国大会へ出場することができませんでした。今年は去年の経験をしっかりと生かし、自分にあった作品を作り上げることができました。私は、生活を便利にするための物や方法を想像することはすごく好きです。しかし、それを実現するための技術力がありませんでした。今回の全国大会の出場が決まり、冬休みに製作の練習を何度も繰り返し、先生のアドバイスや指導の元で、どんどん技術力も向上していきました。本番では本当にうまく作れるのかという不安もありましたが、苦労のかいもあり満足のいく作品を作り上げることができました。林野庁長官賞という結果を知った時は嬉しさと驚きで叫んでしまいました。淺野先生をはじめご指導くださった先生方に心から感謝いたします。これからも身につけたものを生活に生かすことができたらと思っています」と話しました。
技術分野を担当する淺野浩志教諭は「自分の生活の中から問題を見いだして、課題を設定して解決していく素敵な姿が見られました。大容量とコンパクトさという、相反する二つの性質を満たすために良く工夫が凝らされた作品に仕上がっています。製作するにあたり技術の授業で学習したことを用いながら取り組んでおり、技術革新をけん引し、技術の発達を主体的に支える力が身についていると感じました。今後も自らの発想で問題を解決していく姿勢と発想力を大切にしてほしいと思います」と述べました。
受賞した大田さん
作品と賞状
(附属池田中学校)