中等教育専攻数学教育コースの学生と葛城元特任講師が「数学教育学会 2025年度春季年会大学院生等発表会」で受賞

2025.03.24New

中等教育専攻数学教育コースの学生と葛城元特任講師が「数学教育学会 2025年度春季年会大学院生等発表会」で受賞

 中等教育専攻数学教育コース4回生の鷹取和杜さんと理数情報教育系の葛城元特任講師の共同研究が、3月19日(水)から20日(木)の2日間にわたり早稲田大学早稲田キャンパスで対面とオンラインの併用で開催された一般社団法人数学教育学会の2025年度数学教育学会春季年会において、令和6年度馬場奨励賞の学生優秀発表論文賞を受賞しました。

 本論文賞は、数学教育学会の大学院生等発表会における発表論文の中から、予稿集(原稿)及び発表の審査を経て選出されるもので、今年度は21件の発表のうち7件が受賞し、その中で学部生としての受賞は鷹取さんのみでした。

 受賞論文のタイトルは、「高等学校におけるICTを活用した整数の教材開発と実践」で、高等学校数学科において、数学と日常生活との結びつきを感じることのできる整数の教材を開発し、その有効性や課題を明らかにすることを目的に研究しました。

 発表に際し、鷹取さんは「開発した教材ではRSA暗号⁽*⁾を題材に取り上げ、生徒たちがExcelとワークシートを用いて暗号化・解読を体験しながら学ぶことができるようにしました。これらを用いて高校3年生5人に教育実践を行った結果、数学に対する興味・関心を高めるとともに、数学と日常生活との結びつきを実感させることが示唆されました」と説明しました。

 今回の受賞を受け葛城特任講師は「1年かけて取り組んできた本研究が数学教育の実践的な発展に寄与できたことを大変うれしく思います。鷹取さんの探究心と努力が今回の受賞につながったと思います。今後のさらなる研究の発展を期待しています」と鷹取さんを激励しました。

*RSA暗号…素数を掛けあわせた数字の素因数分解の仕組みを利用した暗号技術の一つ



表彰式の様子(オンライン)


オンラインで論文を発表する鷹取さん

 

(数学教育部門)