「学校安全の日」附属池田小学校行事「祈りと誓いの集い」を実施

2025.06.12New

「学校安全の日」附属池田小学校行事「祈りと誓いの集い」を実施

 平成13年6月8日、大阪教育大学附属池田小学校に刃物を持った男が侵入し、8名の児童の命が奪われ、13名の児童と2名の教員が負傷しました。事件から24年を迎えた6月8日(日)、同校で追悼行事「祈りと誓いの集い」があり、児童、保護者、教職員ら約765名が参加しました。

 本事業は、事件を風化させず、その教訓と学校安全の思いをつなぎ、広く社会に向けて発信していくため、当時を振り返り、子どもたちにとって安心で安全な学校づくりを誓うものです。

 「集い」に先立ち、奈良真行副校長は、人の命の大切さについて考えてほしいと全校児童に対して語りました。続いて、全学年で「安全科」の授業が行われ、6年生の授業では「学校安全の継承と発展」をテーマに、学校安全に対する意識を広げていくために自分たちができることについて話し合いました。

 「集い」では、午前10時12分に犠牲になった8名の名が刻まれた「祈りと誓いの塔」の鐘が児童代表の手で鳴らされ、参加者全員が黙とうを捧げて冥福を祈りました。続いて、荒川真一校長が事件当時に同校に勤務していた教員がいなくなったが、教員たちは事件のことをしっかりと語り伝えているということに触れ「教職員は4月に行う不審者対応訓練で学校安全の大切さを実感するとともに、学校安全を発信していくという本校の責務を重く受け止めています。事件から24年が経ち、事件当時の学校関係者も学校現場から退く世代になりつつあります。しかし、本校で起きた悲惨な事件を決して風化させることなく、しっかりと語り伝えていくためにも、この6月8日を学校安全について全国で考えていただく機会にしていただき、本校の事件を他人事ではなく自分事として捉え、各学校、各自治体、関係機関において、それぞれの学校安全の体制を振り返り、改善に努めていただきたいです」と述べました。

 参列した児童たちは、「最後の『集い』への参加ということで、一層心を引き締めて参加しました。卒業すると附属池田小学校生ではなくなるけど、これで終わりではなく、安心・安全について次世代に広げていきたいです」「『集い』に向けて命の大切さを学びました。時が過ぎても事件の悲しみは消えないということを忘れず、自分が今後関わる人に伝えていきたいです」と語りました。



安全科の授業の様子

荒川校長
荒川校長


参列した児童による「児童代表の言葉」

祈りと誓いの塔
祈りと誓いの塔


(広報室)