第5回デジタル・キャンパス推進に係る講演会を実施

2025.11.27New

第5回デジタル・キャンパス推進に係る講演会を実施

 第5回デジタル・キャンパス推進に係る講演会を、11月18日(火)に柏原キャンパスで事務職員を対象に開催し、31人が参加しました。

 本学では、中期目標・中期計画(*1)に「デジタル・キャンパス推進」を掲げており、職員の業務負担軽減や利用者の利便性向上につながる新たなデジタル技術の活用等により、業務機能を高度化することをめざしています。本学ではMicrosoft365のサービスを導入していることから、今回はその同サービスのツールの活用方法や活用事例の紹介を、日本マイクロソフト株式会社公共・社会基盤統括本部教育戦略本部ソリューションスペシャリストであり、本学客員教授でもある中田寿穂氏を講師に迎えて実施しました。

 本講演会では、中田客員教授がDS(Digital Shift)(*2)とDX(Digital Transformation)の違いやDXの活用は「目的」ではなく、データ分析や戦略的な技術活用のための「手段」であるということについて、具体例を交えて紹介しました。その中で、DXの推進には、長期的視点から明確なゴールを設定し、段階的アプローチを経て組織文化を変革していくことが不可欠であり、大学の持続的発展につながると述べました。また、AIアシスタントツールであるMicrosoft Copilot(*3)を紹介し、業務効率化や教育分野への利活用といった効果について言及しました。参加者は実際にツールを操作し、日常業務への応用の可能性を体験しました。

 参加者からは「職員の知識・経験・勘の言語化やデータ集約を進めていかなければならないと感じました」「大学の事務業務はDSからDXへシフトしていく意味が大いにあることを理解しました」などの感想が寄せられました。

(参考)
デジタル・キャンパス推進に係る講演会を実施(2023.7.21開催)
第2回デジタル・キャンパス推進に係る講演会を実施(2023.11.22開催)
第3回デジタル・キャンパス推進に係る講演会を実施(2024.12.17開催)
第4回デジタル・キャンパス推進に係る講演会を実際(2025.9.8開催)

*1 中期目標・中期計画…中期目標は、文部科学大臣が6年間において国立大学法人が達成すべき業務運営に関する目標を中期目標として定め、これを国立大学法人に示すとともに、公表するもの。中期計画とは、国立大学法人が文部科学大臣から示された中期目標を達成するための計画として作成し、文部科学大臣から承認を受けるもの。

*2 DS(Digital Shift)…既存業務をデジタル化する取り組みであり、アナログをデジタルに置き換えることを指す

*3 Microsoft Copilot…Microsoft社が開発したワークフローを最適化して生産性を向上させるために、さまざまな AI 支援機能を提供する会話型AIアシスタント


講演する中田氏
講演する中田氏


(情報企画室)