社会科教育講座の峯明秀教授研究室所属の大学院生・学部生ら8人が,9月27日(金)に東日本大震災で被災した岩手県大船渡市立盛小学校と気仙郡住田町立世田米中学校を訪問しました。これは,同教授が前期講義「社会科教育学演習Ⅰ」の最終として実施したフィールドワークで,2011.3.11の東日本大震災から8年が経った現在の復興の様子を知り,語られる事を耳にし,被災した地域や子どもたちの支えになった学校や教師がこの間,どのように取り組んできたのかについて学ぶことを目的にしたものです。 訪問した盛小学校では,長澤敏之校長から,「いわての復興教育プログラム」における教育的価値【いきる】【かかわる】【そなえる】を踏まえた学校のカリキュラムや実践の様子についての話を聞き,世田米中学校では,全学年による地域創造学の「大雨が降ったとき,安全に帰宅・避難するために」の授業を参観しました。 また,9月22日(日)に公開が始まったばかりの陸前高田市の高田松原復興祈念公園内「東日本大震災津波伝承館」も訪問。大学院生・学部生らは,津波の実写映像や被災の様子や人々の証言をあらためて目の当たりにし,自然の脅威と命の大切さを強く胸に刻みつけるとともに,悲しみを繰り返さないための防災教育や未来にともに向かう復興教育をそれぞれの立場で推し進めなければならないと思いを新たにしました。
盛小学校で学校の取組みについて説明を受ける様子
復旧された防潮堤から「東日本大震災津波伝承館」を望む
(社会科教育講座)