大学図書館の広報とデザインに関する研修会を,9月29日(金)柏原キャンパスにて実施し,京都教育大学・奈良教育大学・大阪教育大学をはじめとする8つの大学から,図書館職員25人が参加しました。 同研修は,本学と京都教育大学,奈良教育大学との業務連携プロジェクトの一環として実施されました。図書館職員の技能向上と育成を目的に,平成26年度より毎年行われています。 今年度は「大学図書館の広報とデザイン~自館の強みをアピールする」と題して,図書館の活動の意義をアピールし「見える化」するための方策を,外部講師による講演,海外調査報告,ワークショップを通して学びました。 初めに,神戸大学附属図書館職員2人が講師となり,講演を行いました。石黒康太氏が,デザインの概念と広報のターゲット設定についての概論を述べた後,松村友花氏が,広報効果の実例に沿った分析に関する報告と考察を行いました。続いて本学附属図書館川下愛子係員から,ニューヨーク公共図書館における利用ニーズ別のサービスに関する報告がありました。ワークショップでは,参加者の所属図書館による特色ある活動についてのプレゼンテーションをし,各館の「強み」を学生に向けてどのようにアピールするかについて,グループに分かれて考えました。 参加者からは,「自分が利用するならどこが困るだろうかという視点を持ち,できることからやってみたい」「一方的でない,双方のためのデザインという考え方を今後に活かして行きたい」「図書館サービスの課題や目的の全体を問い直す機会となった」などの感想が寄せられました。
神戸大学 石黒康太氏
神戸大学 松村友花氏
(学術情報課)