附属高等学校天王寺校舎のチームが「科学の甲子園」 大阪大会で 2年連続総合1位 全国大会へ

2021.10.27

附属高等学校天王寺校舎のチームが「科学の甲子園」大阪大会で2年連続総合1位 全国大会へ

 附属高等学校天王寺校舎の2年生6名で構成するチームが,10月17日(日)に大阪工業大学大宮キャンパス(大阪市旭区)で開催された令和3年度「科学の甲子園」大阪府大会で,昨年に引き続き総合1位を獲得しました。これにより,同校は,大阪府代表として2年連続の「第11回科学の甲子園全国大会」への出場が決まりました。

 科学の甲子園は,理科(物理・化学・生物・地学),数学,情報の各分野の知識理解を問う「筆記競技」と,実験等によって課題を解決する「実技競技」によって競われるもので,今年度の大阪府大会には府内の高校20校が参加しました。筆記競技は理科・数学・情報から出題される60分間の試験で例年通りのものでしたが,実技競技は「まちの小さな読書スペース」をテーマに,科学技術を総合的に活用して,ものづくりの能力・コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う事前課題が与えられました。

 実技競技では,ソフト面(建築計画)とハード面(暑くなりすぎず,明るい空間の実現)の課題に対して,グループワークで解決・提案する建築計画に関するプレゼンテーションと, 30分の1スケールの照度測定用模型の造形を行い,日射遮蔽の達成確認・照度測定で評価をされました。6名の生徒らは,筆記競技と実技競技にチームで協力して取り組み,その結果,同校のチームは実技競技1位として「大阪工業大学サイエンステクノロジー賞」を受賞しました。

 大会を終えた生徒は,「全員がマイペースであったことが今回の最大の勝因でした。好きな時に集まり好きなことを言って好きなことをして好きな時に解散してという自由すぎる雰囲気が変にプレッシャーを感じさせることもなく,自由な発想を生み出したと思います。当日までいろいろ話し合いながら実技の模型の設計をしたことと,当日筆記で大騒ぎしながらみんなで問題を解いたことは本当に楽しかったです」「全国大会に向けて,まずは各担当の教科をしっかりマスターして,『基礎四科目は基礎教養』をスローガンに理科基礎をマスターしていきたいと思います。また,仲間とのつながりを大切にしながら自由な発想を持って全国大会に臨みたいです」と感想や意気込みを述べました。

 生徒を引率した教員は,「実社会の課題をグループで解決し,魅力的に発信するためには,知識・技能に加えて思考力・判断力・表現力や学びに向かう力が必要です。生徒たちは本校での学びを通してそれらの力を身につけていることを示してくれました。全国大会に向けて,さらに力を伸ばしてくれることを期待するばかりです」と語りました。


表彰後の記念撮影

2021年10月27日掲載
(附属高等学校天王寺校舎)