佐藤賢司教授がブルガリアの国際コンペティションでグランプリ受賞

2023.05.29

佐藤賢司教授がブルガリアの国際コンペティションでグランプリ受賞

 美術・書道教育部門の佐藤賢司教授(附属池田中学校長、附属高等学校池田校舎主任)が、ブルガリアの首都ソフィアの国立文化宮殿(Natsionalen dvorets na kulturata、略称NDK)で、5月23日(火)から開催されている国際コンペティション「SOFIA PAPER ART FEST(14th The AMATERAS Annual Exhibition/Competition for Paper Art)」で、最高賞のグランプリを受賞しました。
 同賞は21ヵ国61名の入選者から選ばれたもので、佐藤教授は2020年のPRIZE ART ON PAPER受賞、2021年のCERTIFICATES受賞に続き同コンペティションで3回目の受賞となります。

 同コンペティションは、紙を素材とした現代美術を展開するAMATERAS Foundation(*1)が主催するもので、オランダの Rijswijk Paper Biennial(*2) などと並ぶ大規模な国際展です。NDKは、同分野の著名な作家達が、人間の価値観を肯定し、地球の安全と世界の平和を守るためのメッセージを発信していると広報しています。

 今回受賞した作品『Untitled-COSMOS』は墨で染めた紙を織って構成した3メートルを超す作品で、佐藤教授は「伝統的なろうけつ染め(*3)の技法と墨を用いて追求してきた表現が、このように評価されたことは励みになります。また今回は、本学で学び勤務した新井氏(*4)も入選し、大変嬉しいことです。今年の6月からは、ドイツとウクライナの美術館でも展覧会がありますが、今後も積極的に作品を発表し、美術教育研究・学生指導に還元していきたいと思っています」と受賞の喜びと今後に向けた抱負を語りました。

*1 AMATERAS Foundation…2005年にブルガリアで設立された財団で、国際的な現代美術の展覧会などを運営。

*2 Rijswijk Paper Biennial…紙を素材とした現代美術の国際展。

*3 ろうけつ染め…模様部分を蝋で防染し染色する伝統的な染色法。

*4 新井氏…日本から佐藤教授と共に入選した、本学大学院修了生で元特任准教授の新井馨(あらいかおり)准教授(西九州大学)。


展示された作品


受賞作品『Untitled-COSMOS』


左、表彰状を手にする佐藤教授 右、SOFIA PAPER ART FEST(14th The AMATERAS Annual Exhibition/Competition for Paper Art)のポスター

(美術・書道教育部門)