本学学生が代表執筆者である2件の発表論文が一般社団法人数学教育学会2026年度春季年会において、令和7年度馬場奨励賞(学生優秀発表論文賞)を受賞しました。本賞は、数学教育学会の大学院生等発表会における発表論文を対象に、予稿集原稿および発表内容の審査を経て授与されるものです。今年度は24件の発表のうち7件が受賞し、本学からは2件が選出されました。
受賞した1件目は、学校教育教員養成課程中等教育専攻数学教育コース4回生の山本愛香鈴さん、数学教育部門の葛城元特任講師、附属高等学校平野校舎の西田光秀教諭、宇野公貴教諭による共同研究「社会的判断力を育成するための確率の教材開発と高校生への実践」です。研究者らは「本研究では、社会的判断力の育成をめざし、迷惑メールフィルターの設計を題材として条件付き確率を活用する教材を開発し、高校生への授業実践を通してその有効性を検討しました。個人ごとに異なる判断の軸と数学的根拠を結びつけて意思決定することを重視した点に特色があります」と研究内容を振り返りました。
受賞した2件目は、連合教職大学院教育実践力コース2回生の竹田瞬希さん、数学教育部門の葛城特任講師、京都教育大学の近藤竜生非常勤講師、大阪市立夕陽丘中学校の榊原智也教諭による共同研究「中学校数学科における表現様式の変換活動を取り入れた図形の証明指導の実践」です。研究者らは「本研究では、中学校数学科の図形の証明において、表現様式の変換活動を取り入れた授業を設計し、その効果を検証しました。図や言葉、記号を行き来しながら証明に必要な情報を整理し、見通しをもって証明を構想できるようにした結果、証明の解答内容に改善が見られました」と研究内容を振り返りました。
今回の受賞を受けて、葛城特任講師は「学校現場の先生方と連携しながら進めてきた研究が、数学教育の実践的な発展に寄与できたことを大変うれしく思います。特に、山本さんと竹田さんの探究心と粘り強い努力が今回の受賞につながったと思います。今後のさらなる研究の発展を期待しています」とコメントしました。
(上段:山本さん、下段:竹田さん)
(理数情報教育系)