第47回人権教育全学シンポジウム「ダイバーシティ大阪における多文化共生の過去と未来」を令和6年12月4日(水)に柏原キャンパスからライブ配信にて実施しました。オンデマンド配信も含めて、学生、教職員約700人が視聴しました。
今回は、特定非営利活動法人トッカビの鄭栄鎭氏が「草の根から『多文化共生』を創る:八尾市における在日朝鮮人教育の実践と多文化共生教育への架橋」と題して基調講演を行いました。八尾市における在日朝鮮人教育について触れた後、同法人での経験をもとに、外国にルーツを持つ子どもたちの現状や在日朝鮮人教育・多文化共生教育の実践について語りました。
次に、大地本琴音さん(学校教育教員養成課程 4回生)から、ルーツに対しての考え方やルーツを大切にするための環境づくりについて学んだことについて、伊藤志歩さん(教育協働学科 4回生)からは、外国にルーツを持つ子どもとの関わりを通じて考えたことについて、学生報告がありました。
その後、鄭氏に加え、同法人に関わりのある小桜満香氏(八尾市立大正小学校校長)と韓秀根氏(貝塚市立木島小学校教諭)によるパネルディスカッションを行い、学生時代の活動や教員という仕事を通して学んだことや外国にルーツを持つ子どもたちの現状について議論がありました。
最後に、パネルディスカッションのコーディネーターを務めた総合教育系の齋藤直子特任准教授は、パネリストの経験や考えなどを踏まえて、「今日のお話が外国にルーツを持つ子どもとどう向き合うかということの、いくつかの例になればいいと思います」と総括をしました。
参加者からは「私たち一人ひとりが多文化共生の実現に向けて何ができるのかを考えるきっかけとなりました」「地域や学校、そして当事者の声を大切にしながら、子どもたちが自分のルーツに自信を持ち、安心して学べる環境を作り上げていきたいと強く感じました」などの感想が寄せられました。
講演を行う鄭氏
学生報告を行う大地本さん
学生報告を行う伊藤さん
パネルディスカッションの様子
(教務課)