ラボ訪問 谷村 さくら 准教授

陶芸の楽しさを多くの人に知ってもらうために

表現活動教育系
谷村 さくら 准教授

大学の先生になろうと思ったきっかけは?

A.もともと美術が大好きで大阪教育大学小学校教員養成課程美術専攻に入学しました。4回生で、陶芸を専門としている先生の素敵な作品に出会い陶芸が好きになり、「絶対に一生続けたい」と思いました。この大好きな美術や陶芸の楽しさを一人でも多くの人に伝えたいという思いが、結果的に今の仕事につながっています。


学生時代はどんな学生でしたか?

A.今と全然変わっていなくて、好奇心旺盛で活発な女子大学生でした。入学したのはキャンパス移転統合の直前で、1回生の時は池田分校に通い、その後柏原キャンパスに引っ越してからは大学の近くで一人暮らしを始めました。美術専攻は先輩・後輩のつながりがとても強かったので、朝から晩まで仲間とどっぷり一緒に過ごしていましたね。課題制作、アルバイト、当時トレンドだったテニスサークルにも全力で、とにかく毎日
を活発に楽しんでいました。


現在の研究内容は?

A.陶芸学習の研究をしています。実際に粘土に触れて自由に形をつくる中にある学びをもとに、幼稚園や小・中学校で授業をさせてもらっています。粘土は含まれる水分量によってさまざまな状態に変化し、何度でもやり直すことができます。一方で、焼成による変化は大きく、思い通りに完成することは多くありません。できあがった作品を見ながら、つくる過程を振り返り、「なぜこうなったのかな」「次はこうしてみたい」と考えるところに、陶芸学習の大きな学びがあると考えています。もちろん、創造する喜びやものづくりの面白さを感じてほしいとも思っています。私自身も植物をモチーフに、気候変動や環境の変化をテーマにした作品制作を続けています。


大教大の学生の印象は?

A.人との関わりが好きな学生が多いなと感じています。授業にもグループ活動をよく取り入れますが、他専攻の学生同士でも、話し合って協働することを楽しんでいる姿が素晴らしいです。美術の授業では、授業後も教室に残って制作を続ける学生の姿がよく見られます。ほぼ完成していた作品を最初からつくり直すこともあり、納得がいくまで試行錯誤しながら制作に取り組んでいます。


どのような授業を担当していますか?

A.美術専攻の授業のほか、小学校の免許を取る学生が全員受ける「図画工作(ICTの活用を含む)」などを担当しています。実際に描く、つくる、観ることを通して表現することの喜びを感じ、子どもたちに伝えるための方法を考えてもらっています。授業で一番大切にしているのは、「まずは学生自身が表現することをとことん楽しむこと」です。楽しさを知らないと子どもたちにも教えられないからです。授業では異なる
専攻の学生を混ぜてグループを作り、互いにコミュニケーションを取りながら活動します。多様な仲間と協働する楽しさを知り、将来、社会のさまざまな人と協働していく力を養ってほしいです。


受験生にメッセージをお願いします

A. 「将来何がしたいか」がまだぼやけている人は、まず自分の「好きな教科」を思い浮かべてみてください。大教大にはすべての教科の専攻があるので、幅広い選択肢があります。そして、大学に入ったら必ず「新たな学問や人との出会い」が待っています。私自身、大学に入るまで陶芸の楽しさを全く知りませんでした。入学後に初めて出会ったものが一生の宝物になる可能性は大いにあります。大阪教育大学で、自分の好きなことや挑戦したいことに出会い、それを深めていってもらいたいです。


(2026年5月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。

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