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2021.08.05

グローバル教育専攻の学生らが日本遺産の活用方法の提案を行い柏原市から感謝状

グローバル教育部門の高山新教授の授業「多文化フィールドワーク」を受講する学生らが,「龍田古道(*1)と亀の瀬(*2)」の活用に関する提案を行い,柏原市の冨宅正浩(ふけ まさひろ)市長から「市の発展につながる提案をした」として感謝状が贈呈されました。
 柏原市と本学は平成21年に包括連携協定を締結し,「多文化フィールドワーク」では令和元年度より柏原市と連携し,本学キャンパスがある柏原市を様々な角度から検討し,まちづくりについて考える授業を行っています。3年目を迎えた今回は,令和2年に日本遺産(*3)に登録された「龍田古道と亀の瀬」の活用方法の提案をテーマとしました。
 授業の前半では柏原市の特性や歴史,龍田古道と亀の瀬について,柏原市及び柏原市立歴史博物館,大和川河川事務所の職員から実際に聞いた話をもとに,グループでのディスカッションを重ね,活用方法を検討してきました。
 後半では12のグループによるプレゼンテーションを行い,「亀の瀬にあるトンネルで4Dプロジェクションマッピング」「スタンプラリーを実施し景品として特産品の提供」「染物(注染)をアピールするイベントをする」「里山公園を活用したグランピング」「SNSを駆使し認知度を上げる」といった,地域の活性化につなげる多種多様なアイデアが提案されました。
 授業の最終日となる7月28日(水)には,冨宅市長から感謝状が授与され,「柏原市について学んでくれてうれしく思う。みなさんのアイデアを観光施策にひとつでも取り入れ,実現していきたい」と述べました。また,亀の瀬の地すべり対策を行ってきた大和川河川事務所の白波瀬卓哉(しらはせ たくや)所長は「学生ならではの斬新なアイデアを柏原市・亀の瀬及び大和川の活性化につなげていきたい」と話しました。
 受講生代表として感謝状を授与された教育協働学科グローバル教育専攻多文化リテラシーコース2回生の大森佳歩さんは,「様々な視点から私たちにとって身近な柏原市の魅力を再発見することができました。大学と地域との繋がりを実感できる機会に参加できたことを光栄に思います」と述べました。また,同専攻英語コミュニケーションコース2回生の野村勲さんは,「高校生の頃から学校の授業でまちづくりを考えてきました。今回成果が認められ,冨宅市長から感謝状をいただいたことは大変光栄に思います」と話しました。
 高山教授は「この授業をひとつのきっかけとして,これからもまちづくりや地域で活動することのおもしろさを感じてほしい」と学生らへの思いを語りました。
 なお,この授業の内容は,本学広報誌「TenYou-天遊-」54号にも掲載しています。

(*1)龍田古道(たつたこどう),奈良県生駒郡三郷町と大阪府柏原市を結ぶ歴史ある道で,都の発展とともに整備されてきた交通網
(*2)亀の瀬,大阪府と奈良県の府県境付近に位置する渓谷地帯で,古くより地すべりが起きやすく,地すべり対策工事を進めてきた
(*3)日本遺産,地域の歴史的魅力や特色を通じて,日本の文化や伝統を語るストーリーを,文化庁が認定するもの

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冨宅市長からの感謝状授与

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感謝状を持っての記念撮影(左から,野村さん,大森さん,冨宅市長,白波瀬所長)

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学生による「龍田古道と亀の瀬」の活用に関するプレゼン

2021年8月5日掲載
(学術連携課)