教員養成フラッグシップ4大学協議会の設置に関する協定調印式を、9月26日(金)にみらい教育共創館にて実施しました。
本調印式は、大阪教育大学、東京学芸大学、福井大学、兵庫教育大学の4大学が、令和4年3月9日に文部科学省から指定された教員養成フラッグシップ大学として、教員養成の在り方を牽引し変革していくための知見や成果を共有し、全国へ発信していくことを目的として実施したもので、本学からは岡本幾子学長、東京学芸大学からは濵田豊彦副学長、福井大学からは内木宏延学長、兵庫教育大学からは森山潤学長が参加しました。
各大学の代表者による挨拶で、岡本学長は「教員養成フラッグシップ大学の指定を受けて4年目となり、令和の日本型学校教育を担う教師の育成を先導する役割を果たすべく、さまざまな取り組みを進めてまいりました。令和6年度には教員養成課程を改組し、フラッグシップ指定科目を取り入れた先導的な教育課程を編成しました。また、文部科学省から教員養成フラッグシップ指定大学間のさらなる連携が推奨された状況を受け、本学から4大学による意見交換の場を呼び掛け、兵庫教育大学からの提案により、4大学による取り組み成果の発信や連携の拠点として協議会を設立する運びとなりました。今後は、本協議会を主体として教員養成フラッグシップ指定大学の取り組みについて、より一体的な情報発信を行っていくとともに、教育政策の議論に資するため積極的な提言を行ってまいりたいと考えております」と述べました。
続いて、東京学芸大学の濵田副学長は「教職課程認定の特例を活用した柔軟なカリキュラム編成やデジタル技術等を取り入れた個別最適な学び・協働的な学びの実現といった教員養成フラッグシップ大学の先導的な取り組みは、教員養成課程の在り方を検討する上で極めて重要な意義を持つと考えております。本協議会を通じて4大学がより良い教員養成モデルを築き、連携・協働のもと、その成果を広く発信していきたいと考えております」と述べました。
さらに、福井大学の内木学長は「教員の質向上という国家的な課題に対し、大学を挙げて一丸となって取り組み、本協議会が発展し、国策にも提言できるような発言力を持ち、日本の教育を前進させられるよう努力したいです」と表明しました。
最後に、兵庫教育大学の森山学長は「現在、教員養成は多様化する教育課題や少子化、質を担保した上での教員数の確保などさまざまな課題が山積しています。これらの課題解決に取り組んでいるのが教員養成フラッグシップ大学に指定された4大学であり、各大学の特色ある取り組みを組み合わせ、社会に発信するためのプラットフォームとして協議会が設立されたことは大変意義深いと思います。各大学の個性・特色・強みを生かして教育の在り方を変えていくことは、現在の学校教員に求められる力と同じであり、本協議会の取り組みを通じて現場の先生方にも夢や希望を与えていきたいと考えています」と述べました。
各大学代表者の挨拶の後、協定書への署名と記念撮影が行われ、その後の質疑応答では、今後の協議会の活動内容や教員養成フラッグシップ大学の取り組みについての報告書の作成時期に関する質問があり、今後の活動についてはその都度各大学のウェブページ等で公表する予定であり、報告書の作成時期については教員養成フラッグシップ大学の指定期間の最終年度に行う予定である旨の説明がされました。
協定書への署名の様子
記念撮影
(経営戦略課)