「『教員養成の課題と未来』シンポジウムー教職課程の在り方等の検討のためにー」を、9月26日(金)にみらい教育共創館にて対面およびオンラインのハイブリッド形式で開催し、142人が参加しました。
本シンポジウムは、教員養成フラッグシップ大学に指定された4大学(大阪教育大学・東京学芸大学・福井大学・兵庫教育大学)の発表を通じて、これからの教員養成の在り方を論じることにより、「令和の日本型学校教育」を担う教師の育成に向けた改革を構想することを目的に開催しました。
開会挨拶にて岡本幾子学長は「本シンポジウムでは、教員養成フラッグシップ大学に指定された4大学の教員養成フラッグシップ事業における共通の取り組みや、それぞれの大学の個性的な取り組み・カリキュラム開発の工夫に焦点を当て、今後の教職課程の在り方に重要な示唆を与えられるような実りの多い会にしたいと思います」と期待を述べました。
続いて、文部科学省総合教育政策局教員人材政策課長の大江耕太郎氏が「教職課程の在り方の検討の中で教員養成フラッグシップ大学や全国の大学に期待すること」と題して基調講演を行い、中央教育審議会での議論の動向や教員養成フラッグシップ大学の先進的な取り組みが教職課程の制度改革の根拠として重要であることが示されました。
その後、教員養成フラッグシップ4大学による発表があり、各大学が自大学の役割や強みを生かした教員養成フラッグシップ大学としての独自の取り組みと考え方や、4大学で共通する部分についての各大学での取り組みと考え方について発表しました。
パネルディスカッションでは、各大学が開発したカリキュラムの展開や学生の主体的な学びを促す方策、教職課程の科目を減じたことによる課題と評価などが議論されました。
最後に、大江氏は「教員養成フラッグシップの指定期間は5年計画となっており、現在、文部科学省で今後について議論を進めています。教員養成フラッグシップの取り組みが全国に展開されれば、その役割は一旦、発展的に解決することになると思います。今日の話を聞いていると、時代が変化する中で新たな取り組みに挑戦していただくことは大変意義深いと思います。各大学の取り組みを参考に、我々もしっかりと考えていきたいと思います」と総評しました。
開会挨拶をする岡本学長
パネルディスカッションの様子
シンポジウムの講評をする大江氏
(経営戦略課)