「イエロー・ライン・プロジェクト」地域連携で栽培した菜の花を道明寺天満宮に奉納

2021.04.14

「イエロー・ライン・プロジェクト」地域連携で栽培した菜の花を道明寺天満宮に奉納

 道明寺天満宮における菅原道真公ゆかりの神事「菜種御供大祭」で,「イエロー・ライン・プロジェクト」で栽培した菜の花を,3月25日(木)に奉納しました。この菜の花は,大阪教育大前駅隣接の原川親水公園で地域住民と協力して栽培したものです。
 イエロー・ライン・プロジェクトとは,本学学生や地域住民と連携・協力し,学内や柏原市内で,菜の花やひまわり,河内木綿などの栽培・収穫,ものづくりなどを,アート的視点に重点を置いて展開している活動で,地域住民と協力した菜の花の栽培は10年以上続いています。
 河内木綿の収穫が終わる9月半ば過ぎに種蒔き,苗は背丈が20cmほどに成長してそのまま越冬,春の温かさが感じられる3月頃の開花に向けて成長した菜の花は,奉納までの期間,地域住民の目を楽しませました。
 奉納当日「菜種御供大祭」にあわせて例年開催される「稚児行列」の行事は,本年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となりましたが,境内は満開の桜を楽しむ参拝の方々で賑わいました。

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 プロジェクトの中心である,美術・書道教育部門の加藤可奈衛教授は「『河内の春ごと』として親しまれている地域の伝統行事に関わることができ,たいへん感慨深いです。この活動を通して,地域の方々とのコミュニケーションも広がります。また,菜の花の栽培などを通じて,持続可能な社会づくりのためにSDGsを意識し,少しでも貢献できればと考えています。今後も継続して実施していきたいです」と思いを語りました。
 本活動は毎年行っており,奉納した菜の花は,藤井寺市に位置する道明寺天満宮境内の能楽殿に飾られています。

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2021年4月14日掲載
(学術連携課)