防火・防災学習と学校間連携・連絡協議会を10月8日(水)に附属特別支援学校で行いました。
実施にあたっては、令和7年3月に締結した大阪市平野区との「防災に関わる協定書」に基づいて、同区役所安全安心まちづくり課が中心となり、大阪市消防局平野消防署と喜連地域連合にも協力を受けました。当日は、平野五校園連合会だけでなく、セーフティプロモーションスクール(SPS)認証校の兵庫県小野市立小野特別支援学校と大阪府立西浦支援学校からも見学者が来校しました。
最初の避難訓練では、児童生徒が教室で過ごしているときに地震が発生したという想定で、全校児童生徒と教職員が運動場に避難しました。引き続き行われた防火・防災学習の開会式のあと、小学部・中学部・高等部がそれぞれのグループごとに、煙幕体験、避難所体験、水消火器・バケツリレー・バケツ消火体験、消防車体験、救急救命講習(高等部のみ)に保護者と取り組みました。また、昨年度に引き続き起震車体験を行いました。それぞれの体験を通しながら、平野消防署、平野区役所、喜連地域連合の方とコミュニケーションをとり、日常的な防災活動についての情報を共有しました。午前の最後には、初めての試みとして、災害時における下校を想定した保護者への引き渡し訓練を行いました。
午後からは、同校におけるSPS認証校としての持続的かつ実現性のある学校安全について、小野特別支援学校、西浦支援学校との連携を図ることを目的として、第1回学校間連携・連絡協議会を開催し、各学校の強みを生かした実践の共有化と広がりをめざした取り組みを検討しました。その中で、同校における学校安全の実践共有システム(学校安全プラットフォーム)の構築を進めていくことなどを確認しました。
小野特別支援学校の岩佐直彦校長は「SPS認証特別支援学校が集まり、学校安全に関する取り組みの共有ができ、今後の『協働』に向けた一歩を踏み出すことができてうれしく思います」と述べ、西浦支援学校の吉村晋治校長は「本校は令和6年度末に1回目のSPS認証をいただきました。防災に関して日本全体で機運が高まる中、校長としてはこの取り組みのすばらしさをより多くの学校に広げたいと思っています。いつか訪れるその日に『あぁ、備えておいてよかった!』と思えるよう、その時に一つでも多くの命を救えるよう、学校としても準備を進めてまいりたいと考えております」と感想を述べました。
附属特別支援学校の西山健校長は「今後も各学校における取り組みの深化が進められるとともに、その活動が特別支援学校に限らず他の学校・教育機関および地域に広がっていくことを期待し、本校もSPSの一校として積極的に寄与していきたいです」と述べました。
避難所体験
バケツリレー
消防服の試着体験
起震車での地震の揺れ体験
引き渡し訓練
学校間連携・連絡協議会
(附属特別支援学校)