不登校児童・生徒支援教育副専攻プログラムの学生10人(教員養成課程7人、教育協働学科3人)が、10月15日(水)に大阪市浪速区の「大阪市立学びの多様化学校・心和中学校」を訪問しました。
同校は、生徒のありのままを受け入れることをモットーに、令和5年の文部科学省通知「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策について」を参考に設置されています。
当日は、盛岡栄市校長及び吉沢雄副校長に出迎えられ、校舎や実際の授業場面を案内してもらいました。教室や音楽室、図書室、談話室、相談室、保健室など、生徒が自らのペースで学べるように設計されていました。同校の昼間部は13時25分から授業が始まり、夜間部は日本語を母語としない生徒も多く在籍しています。またスクールカウンセラーも毎日勤務しており、チーム学校の考え方で学校が運営されています。
学生は、校舎見学のあと、盛岡校長から学校について説明を受けました。その後、質疑応答では、学びの多様化学校のあり方や、生徒との接し方、授業の方法や教え方、保護者との連携やスクールカウンセラーとの協力についてなど、さまざまな質問をしました。
学生からは「心和中学校のことは報道番組で知っていました。実際に見学できて大変有意義でした」「一人ひとりの生徒の興味や関心にあわせた教育を行っているところに感銘を受けました」「子どもが安心できる学校は私がめざしている学校の姿であり、それを見学できて良かったです」「子どもが安心できるように校舎内の壁紙や観葉植物などさまざまなことが工夫されていました」「今後の大学でどのように勉強したら良いか考えるきっかけになりました」などの感想が寄せられました。
担当教員の水野治久副学長は「教師や多職種が連携して、多様な学びを実現している心和中学校での見学は、不登校児童・生徒支援教育副専攻プログラム履修者にとって大きな学びになったようでした」と述べました。
談話室
図書室
盛岡校長先生による説明
(総合教育系)