平成23年1月8日（土）に「デジタル教材開発活用セミナー 大阪教育大学『デジタル教材開発活用サイクルによる新しい教育の展開』プロジェクト報告会」を本学天王寺キャンパスで開きました。このプロジェクトは，デジタル教材の開発と活用により授業改善と学力向上につなげることを目標にし，3年間にわたり取り組んでいます。 当日は，まずプロジェクトの概略説明と，デジタル教材の開発活用を実践した本学教員・附属学校教諭から3件の事例報告がありました。続いて「デジタル教材の過去・現在・未来」と題して，山内祐平東京大学大学院情報学環准教授が講演し，デジタル教材の開発初期から現在までの国内外の事例紹介を通して，今後の在り方を述べました。 締めくくりのパネルディスカッションでは，大学教員，学校教育現場，教科書出版社などさまざまな立場の4人のパネリストが登壇し「デジタル教材から電子教科書へ」をテーマに活発に意見を交換しました。過渡期にあるデジタル教材の開発と普及には，教育系大学や附属学校園による持続的な研究開発と活用実践が重要であると確認されました。 別室には，プロジェクトの成果として開発されたデジタル教材の説明ブースが多数設けられ，開発者がポスター発表や教材デモンストレーションをしました。 このセミナーには，現職教員や大学研究者，教材開発業者，出版関係者など全国から約160人が参加したほか，Ustream（ユーストリーム）やTwitter（ツイッター）による中継の視聴者も多数ありました。
（学術情報課）