11月17日(火)に,令和2年度教員養成共同研究コミュニティ第4回研究会が開催されました。
このコミュニティは,大阪における教員養成(現職教育を含む)の高度化を目的として,大阪府内の教育委員会と連合教職大学院が共同して,オール大阪で取り組む共同研究体です。2年目となる今年度は,大きく3つのプロジェクトを立ち上げて進めておりますが,その中のひとつに「初任期教員の職能成長にかかる縦断的データベースの構築に係る調査」があります。
今回の研究会では,そのプロジェクトの一環として,愛媛大学大学院教育学研究科教育実践高度化専攻(教職大学院)の露口健司先生より,オンライン(ZOOM)でご講話いただきました。
愛媛大学教職大学院では,愛媛県総合教育センター,松山市教育研修センターと連携し,愛媛県教員就職者を対象とする追跡調査を実施しており,その取り組みは,平成30年7月に文部科学省が取りまとめた「国立教員養成大学・学部,大学院,附属学校の改革に関する取組状況について ~グッドプラクティスの共有と発信に向けた事例集~」にも取り上げられています。
講話の後は,質疑応答を行い,本学教員や教育委員会の先生方から出た多くの質問に,丁寧にお答えいただきました。
大学での養成期と採用後の研修の成果を,縦断的に把握することは,大学での養成教育や教育委員会での行政研修の在り方,そして両者の接続を考える重要な資料になります。今回ご講話いただいた内容を参考に,本プロジェクトでは,育成指標にもとづく初任期教員の職能成長にかかる縦断的データベースの構築と,教員養成,教員研修への活用体制構築について,大阪での展開を目指して検討を重ねていきます。