先日,大阪市教育委員会との連携事業である「ICT推進リーダー養成プログラム研修」を,前回に引き続き二つの部屋に分かれ,対面で実施しました。
研修では,前半は,一人一台端末環境下のもとで,デジタルコンテンツ(NHK for School)を活用して,主体的・対話的な学習づくりに挑みます。手順としては,まず,全体の流れの説明を受け,グループごとに事前に各自が考えてきた案を最終打ち合わせし,最後にグループ発表(2部屋別)を行います。グループは,あらかじめ,小学校と中学校・高等学校の校種で編成されています。各班,発表時間は5分です。
各班が考えた学習案をいくつか紹介すると,小学校では,「おばけの学校たんけんだん」「ふしぎ情報局」「歴史にどきり」「はりきり体育の介」「見えるぞ!ニッポン」等のコンテンツを活用して,生活科や理科,社会科,体育などの学習を考え,発表しました。中学校・高等学校では「カテイカ プロのプロセス」「テイクテック」を活用した家庭科や技術科の学習を,さらに「おはなしのくにクラシック」等を活用した国語科の学習等,どの班もそれぞれのコンテンツを活かし,学習活動をより主体的で,追求的なものにしようと工夫されていました。
後半では,ICT活用を推進するための校内研修の設計に取り組みました。まず,本校教職大学院の修了生である,森慎弥先生(大阪市立堀江小学校)の在籍校における校内研修の実際を学びました。堀江小学校では,「校内研修を軸としたICT活用指導力の向上」と「普段の交流を軸としたICT活用指導力の向上」の2本柱で研修を実施されたとのことでした。
教職員数が多い堀江小学校では,普段から教員間の人間関係づくりを意識し,できることと,できるときに実施する研修が有効であることを実践例をもとに学ぶことができました。