令和7年度から新規に開講している「新しい時代の教育政策と学校経営Ⅱ」の授業についてご紹介します。
本科目は連合教職大学院スクールリーダーシップコースの選択科目に位置づいており、5~6月に開講した「新しい時代の教育政策と学校経営Ⅰ」に続いて大阪の教育行政の中心に携わっておられる方をゲストティーチャーでお招きして、大阪の教育行政と学校教育の未来について語り合う授業を展開しています。
(担当教員)
大阪教育大学 総合教育系 大継 章嘉 特任教授
大阪教育大学 総合教育系 桐村 豪文 准教授
第4回は、令和7年8月30日(土)3・4限(12:55~16:10)に大阪教育大学天王寺キャンパスみらい教育共創館で行いました。
前半の授業では、大阪府内の指導主事向け研修会と合同で大阪府教育庁教育監の大久保宣明氏をお招きし、『大阪府の教育改革と生徒への願い~「府立高校改革アクションプラン」の策定に向けて~』のテーマでご講演いただきました。
大久保教育監からは、少子化が叫ばれている一方で、特別な支援を要する児童生徒が増加していることによって、特別支援学校は新設をしていることや日本語指導が必要な生徒は増加し続けており、新たな対応が必要となっていること、昼間の全日制の学校以外への進学者等のニーズ変化や不登校の生徒に対する支援の必要性等、大阪府の高等学校を中心に取り巻いている環境が変化している現状の説明がなされました。
続いて、これらの課題を踏まえ、先日公表された「府立高校改革アクションプラン」案の概要について説明をいただき、探究的な学びを推進するための新たな普通科の設置や英語力向上のための予算を伴う取り組みの推進、時代に即した工業・商業・農業系高校の改革、不登校生徒や日本語指導を要する生徒等への多様な生徒に寄り添う学びの場の充実など、の取り組みを検討していることについて触れられました。そして結びには、府立高校が「卓越性」と「公平性」を高水準で両立し、子どもたちの「多様性」に応じた教育を大切にしていく姿勢について熱弁を揮っていただきました。
後半では、授業を履修している院生だけでなく、大久保教育監や5月の指導主事向け研修会でご講演いただいた大阪市教育委員会事務局の松田淳至総務部長にも残っていただき、グループに分かれて意見交流会を実施しました。
交流会では、前半のお話を踏まえて関心を持った点や大久保教育監が最後に語られた府立高校のこれからの姿勢について、様々な校種や役職の院生が意見交換し、グループごとに活発な議論が展開されました。
本授業は、次回の院生によるプレゼンテーションをもって終了となります。
今回ご紹介した授業ではゲストスピーカーをお招きしての授業でしたが、教職大学院では様々な専門性を有する大学院専任教員が講義・演習等を実施しています。同じく多様な職種や経験を持つ院生さんたちも日々の課題を解決するための実践を語り合いながら教職力量の向上のために日々取り組んでいます。
本学連合教職実践研究科(連合教職大学院)にご関心をお持ちいただいた際は、是非進学をご検討ください。
【今後の入試にかかわる主な日程】
●入学試験(1次募集は終了しています)
2次募集:令和7年11月30日(日)
3次募集:令和8年2月8日(日)
※志願状況により令和8年2月28日(土)に4次募集を実施する場合があります。
●入学説明会(いずれもZoomによるオンライン開催)
令和7年10月26日(日)
令和7年12月14日(日)
●入試関連ページ
https://osaka-kyoiku.ac.jp/admission/graduate_school/kyousyoku.html

大久保教育監
(文責:天王寺地区総務課大学院係)