8月18日(土)13時から第2回目の実践研究フォーラムを開催しました。このフォーラムは,在学生と修了生との親睦を深めるとともに,修了生が実践的な研究成果を発表,交流する機会を設け,教職大学院修了後の研究活動を支援するために実施するものです。修了生には大変お忙しい中,参加していただき誠にありがとうございます。改めて,御礼申し上げます。
まず,ゼミ別交流会を実施しました。これは,指導教員と修了生・在学生との親睦等を目的として今年から新しく実施しました。修了生が指導教員の研究室を訪れ,現況報告や在学生との交流を行いました。また,中には退職された教員と修了生のゼミもあり,お互いが懐かしそうに語り合っていました。
次に,全体会です。はじめに,木原研究科主任から「教職大学院で実施するカリキュラムで活用したい」「修了生が在学生のモデルになっている」などフォーラム実施の趣旨について話をされました。続いて,今年の講演は「カリキュラムマネジメント~学校づくりの視点から~」をテーマに,田村知子教授が担当されました。教育課程とカリキュラムの違いはどこにあるのか,また,カリキュラムマネジメントの研究の位置付けや歴史等について話がありました。最後に,学校が組織として効果的・効率的に教育活動を展開するためには,誰が,どのような役割を果たすべきだろうかという問題提起がありました。その中で教員に対しては「カリキュラムの使い手であるのか,作り手であるのかのどちらですか」という問題提起をされました。
休憩後,6つのグループに分かれて,グループごとに2名の修了生の方から在学時に取り組んだ実践的研究についての現状を報告していただきました。より学校現場の実態に沿った形で研究を続けている方もいれば,新たな課題に在学時に学んだ研究方法を活かしたいなど理論と実践の融合に取り組んでおられると感じました。
最後に,振り返りの全体会です。各グループのM1生から報告がありました。振り返りのまとめとして,田中滿公子教授から「皆さんは理論的なやり取りはできます。でも,現場での経験が少ない方もいるので,謙虚な姿勢で学校課題に一緒に取り組んでほしい」というメッセージが送られました。
引き続き,多くの修了生と在学生との交流や,修了後の学びのコミュニティが形成されることを願っています。
追記 この後,1時間程度,懇親会を実施しました。