1959年に設立された日本教育心理学会の2023年度公開シンポジウム,「子どもの学校適応の支援の展開‐授業づくり,学級経営,学校コミュニティの観点から‐」(オンデマンド配信)が, 7月1日から公開されています。
これは,不登校や子どもの自死などが社会問題化する中で,学校関係者,また学校に関わる研究者がどのように,子どもの支援を展開したら良いかについて,考えるシンポジウムです。
本学教職大学院の修了生 粟生義紀先生(石川県能美市立粟生小学校)が話題提供されました。粟生先生は,コロナ禍において,どのように子どもたちの課題を認識し,支援を展開していったのかを,学級経営,授業づくりを通して報告されました。他には,岩手県大槌町立吉里吉里学園小学部の阿部光浩先生が,小中一貫校で取り組む「こころの授業」,北海道大学の加藤弘通先生から,小中移行期の子どもの適応についての調査結果,立命館大学の川野健治先生から,自殺予防教育(GRIP)について発表されました。学校臨床,不登校支援に大変お詳しい奈良女子大学の伊藤美奈子先生から指定討論を頂きました。司会進行は,本学の水野治久が行いました。このシンポジウムはどなたでも視聴可能ですので,ぜひご覧ください。コロナ禍,及びその後の,児童生徒の学校適応に支援を,どのように行っていくのか,第一線の実践家,研究者の知見を得ることができると思います。
https://www.edupsych.jp/open-symposium2023
今後も修了生からの報告があれば本ブログや活躍状況のページでご紹介いたします。
【連合教職大学院HP 在学生・修了生・教員の活躍状況】
(記事執筆者:連合教職実践研究科副主任 水野 治久)