大学院における専門科目(国語)の学び(その1) ~教材・題材開発研究(言語と文化)A[児童文学]~

 こんにちは!教職大学院教育実践力コース2回生(M2),言語と文化領域の林大樹(はやしだいき)です。今日は,言語と文化領域の専門科目の授業をご紹介したいと思います。
 今日,ご紹介するのは「教材・題材開発研究(言語と文化)A[児童文学]」です。

 大阪教育大学の教職大学院では,教科教育の方法論や教材論の学びを深めるだけでなく,教科内容学の学びも深めることができます。それがこの「教材・題材開発研究」です。
 この授業では,児童文学のジャンルや絵本についての理解を深めたり,小学校や中学校の教科書に掲載されている児童文学や,中学校や高等学校の教科書に掲載されている日本近代文学の作品分析の演習発表をおこないます。もちろん,教科書に掲載されている作品だけではありません。
 全8回の授業後半でおこなわれる演習発表では,宮沢賢治や『モチモチの木』で知られる斎藤隆介という児童文学作家や,夏目漱石や芥川龍之介といった近代の文豪の作品を,授業担当教員である成實朋子(なるみともこ)先生の提示された観点で分析しました。昨年の授業での,発表タイトルを以下に2つ挙げてみます。

 ・『三びきのこぶた』絵本の比較
  ―パロディ絵本がパロディ絵本だとわかるのはなぜか―
 ・夏目漱石『坊っちゃん』論
  ―なぜ「清」は「おれ」を愛したのか―

 こんなふうに,分析の観点をサブタイトルに示して,発表資料を作成していきます。そして,発表当日は,発表45分・質疑応答45分で,授業が進んでいきます。受講者同士の質疑応答ののち,成實先生からあたたかくも鋭いご指導をいただきます。成實先生の読みは,自分の見えていなかったところをとことん浮き彫りにしてくださり,ハッとさせられることばかりです。
 この授業は,言語と文化領域以外の方も受講できます。昨年も,個人と社会領域で道徳教育を研究している方が受講されていました。
 中学校・高等学校の教員はもちろんのこと,小学校の教員を志望されている方は,国語を教えることが必須になるので,もし「作品分析に自信がない…。」「児童文学についての基礎知識を身につけたい!」と思っていらっしゃるのであれば,ぜひ受講してみてください!

投稿者:   日時:14:26 | パーマリンク

堺市教育委員会と連携した遠隔授業が始動!

 先日,この連合教職大学院ブログでもご紹介しました堺市との遠隔授業について,その第1回目の授業が10月7日(水)の6・7時限に実施されました。

<参考>
  堺市教育委員会と連携した遠隔授業の実施に向けて

 遠隔授業として実施した授業科目は,6時限の「学校に対するコンサルテーション(スクールリーダーシップコース教育委員会指導主事プログラム科目)」と,7時限の「カリキュラム・マネジメントの理論と実践(研究科共通科目)」です。

学校に対するコンサルテーション

学校に対するコンサルテーション(天王寺)


カリキュラム・マネジメントの理論と実践

カリキュラム・マネジメントの理論と実践(天王寺)

 どちらの授業も院生同士の話し合いの時間を多く設定し,新型コロナウイルス感染拡大防止に配慮しながらも,活発な意見交換がなされました。

 例えば「学校に対するコンサルテーション」では,「Google Jamboard」と呼ばれるデジタルホワイトボードを活用し,各グループでまとめた意見を両キャンパスの参加者全員で共有しました。

Jamboardを活用

Jamboardを活用した意見共有の様子(堺)

 また,「カリキュラム・マネジメントの理論と実践」では,ZOOMのブレイクアウトセッションを活用し,天王寺キャンパス,堺市サテライトキャンパス,ZOOMでの参加者ごとにグループを作り,意見交換を行いました。

グループでの意見交換

グループでの意見交換の様子(堺)

 堺市側の受講者からは,「色々な人と交流ができることを期待している」「授業を受ける側になることは普段あまりない。この立場を楽しみたい」「ともに学ぶ仲間がいることが嬉しい」といった声が聞かれました。

 なお,堺市側の受講者のうち,科目等履修生として申請された方については,評価の上,教職大学院の単位が授与されます。

投稿者:   日時:23:14 | パーマリンク

後期授業スタート! ~対面とオンラインを併用したハイブリッド授業~

 10月1日(木)から後期の授業がスタートしました!
 前期は主にオンラインにより各授業が実施されましたが,後期からは,新しい生活様式に対応した授業形態として,対面授業とオンライン授業を併用したハイブリッド授業を取り入れています。
 後期初日の,2回生必修科目「教師力と学校力」。この授業は同時間帯に2つのクラスを開講していますが、オンラインで2つの教室と自宅から受講する院生をつなぐことによって、2回生全員が一緒の空間を共有することができました。
 授業の前半は,一方の教室にいる田中准教授(研究者教員)と中西教授(実務家教員)が講義する様子を,もう一方の教室に同時配信しました。その後,もう一方の教室から澤田教授(実務家教員)と松永教授(実務家教員)が講義を同時配信する形で授業を行い,「教師のコンプライアンス,メンタルトレーニング」について学びました。
授業の様子1

授業の様子2

 授業の途中では,全員でストレッチを行うなど,心も体もほぐれ,笑顔がこぼれる和やかな雰囲気で進みました。
授業の途中でストレッチ

 また,授業の合間には,久々の同級生との再会を喜ぶシーンがたくさん見られました。
 ウィズコロナの新しい形態でも,充実した教職大学院生活を送れるようにしていきたいですね。

授業の合間の様子2

投稿者:   日時:11:50 | パーマリンク

堺市教育委員会と連携した遠隔授業の実施に向けて

 連合教職大学院では,今年度より堺市教育委員会と連携して,同市の教員に自主研修の機会を提供します。

具体的には…,
 堺市教育センターに同市の教員や指導主事に集まってもらい,平日の夜間に天王寺キャンパスで開講されている授業を,双方向ビデオ会議システムを活用し,配信します。
 双方向ビデオ会議システムを用いるので,堺市教育センターの受講者と天王寺キャンパスの授業担当者・受講者が同期的にコミュニケーションを繰り広げ,教育実践課題の解決に資するアイディアを交流します。
 また,堺サテライトキャンパスには,授業補助を担当するファシリテーターを配置し,遠隔授業を円滑に実施できる体制を整えています。

 遠隔授業の実施に向けて,9月16日(水)の夜,実際に授業が行われる時間帯に,天王寺キャンパスと堺サテライトキャンパスとの接続テストを行いました。
 映像・音声の確認,資料の提示・共有,両キャンパスでの同時発話等,授業における活動について試行を行いました。

遠隔授業の試行の様子

遠隔授業の試行の様子

 堺市教育センターのスタッフの皆様,ご協力ありがとうございました。

 堺サテライトキャンパスでの遠隔授業の実施は,10月7日(水)から始まります。内容は「学校に対するコンサルテーション」「カリキュラム・マネジメントの理論と実践」です。

 この遠隔授業への参加を通じて,堺市の先生方には,授業づくりや校内研修の企画・運営等に関する学びを深めていただくともに,受講者同士の交流を図り,校種・職種等を超えたコミュニティを構築いただきたいと思います。

投稿者:   日時:21:14 | パーマリンク

「エビデンスベースの学校改革」授業・研修プログラム(第3,4回)を実施

 8月18日(火),21日(金)に,天王寺キャンパスにおいて「エビデンスベースの学校改革」の授業・研修プログラム(第3,4回)が実施されました。
 本授業・研修プログラムの詳細については,過去のブログ記事をご覧ください。

【連合教職大学院ブログ・2020年度「エビデンスベースの学校改革」授業・研修プログラムを開始】

2020年度「エビデンスベースの学校改革」授業・研修プログラムを開始

 18日の第3回では,まず,5月に実施した授業・研修において各受講生が作成した活動計画をもとに1学期の振り返りを行い,2学期以降「学校全体へ広めていきたいこと」について考えました。
 その後,学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS/PBIS)の専門家である庭山准教授による,「学校全体への広め方」「データに基づくPDCAサイクル」についての講義が行われました。さらに,学校規模で取り組みを行っている実践校より,どのようにして学校規模へ広めていったのかに関する報告がありました。これらを踏まえて,受講者は2学期以降,どのようにして学校全体へ取り組みを広めていくのか検討しました。

庭山准教授

 21日の第4回では,「学校改革」を進めていくために,どういった方法・ツールがあるのかについて,教育工学の研究者教員である木原教授,大阪市の学校現場で活躍された実務家教員である岡田特任教授,長谷川特任教授による講義が行われました。
 全国学力・学習状況調査や学校評価,学校運営協議会を活用した事例を紹介しながら,学校改革の進め方を学びました。

木原教授,岡田特任教授,長谷川特任教授

 研修プログラム受講者は,11月に開催予定の「学校現場における実践報告会」に向けて,自身の勤務校の学校改革に取り組んでいきます。

投稿者:   日時:21:33 | パーマリンク

【院生ブログ】教職大学院の授業から

 私の教職大学院での実践課題研究のテーマは,「対話的な学びに関する授業実践・分析」です。この研究をすすめるにあたり,1回生後期・2回生前期に履修した授業が「学習開発研究/学習開発研究演習(図画工作)担当:松井准教授」です。

 この授業では,シーサー作りや藍染等,さまざまな日本の伝統工芸に挑戦しました。添付している写真は,藍染の一場面です。「子どもの力で輪ゴムを止めるには・・・?」「実は輪ゴムは止めるより外すときのほうが大変」「こんな道具で色をつけたら定着するのか?」等,一つ試しはじめると,次の気づきや新たな発想が生まれ,それをまた試して・・・の繰り返し。いつも90分があっという間でした。中には,「ハート形を入れて染めたら、ハート形になるか?」「角だけ染めたらどんな模様ができるか?」等,子どもとの「対話」につながるのでは?!という具体的な問いが生まれることもありました。ここで大きく膨らんだイメージは,実際に現場での「食紅を使った折り染め」の授業実践にも発展しました。
藍染の様子

 教職大学院と学校現場の両立はなかなか大変ですが,ここでの表現活動や対話は「面白い!」「子どもと一緒にやってみたい!」というワクワク感に満ちていて,いつもパワーをいただいていました。授業は終わってしまいましたが、これからも子ども一人ひとりの多様な学びのあり方を大切に,残る半期の研究活動に取り組みたいと思います。松井先生,どうもありがとうございました!

投稿者:   日時:21:45 | パーマリンク

【院生ブログ】「校種・教科・年齢・経験」横断的な視点から広がる思考と視野 ~わたしが見つけた教職大学院の魅力〈その1〉~

 こんにちは。今日は,教職大学院の魅力〈その1〉についてお伝えしたいと思います。

 私には,「コレ」という専門教科はございません。大学院に来られる方の多くは,自身の専門となる教科を持っておられます。ですが,教職大学院では私のように専門教科がなくても,さまざまな教科・領域の専門について学べるチャンスがあります。もともと,教科等横断的な視点から研究をしたいという思いがあったので,『広領域』という領域があることに魅力を感じ,受験を決意しました。

 私は,この前期の授業で「カリキュラム・マネジメント」や「教育課程」といった必修科目だけでなく,「作曲」「合唱」「小学校英語」「工芸」というように多岐に渡る教科の専門的学びを得ることができました。専門的な学びに触れ,学びの地図をどんどん広げていくことは教師自身もすべきなのではないでしょうか。それが「社会に開かれた教育課程」の実現に繋がると考えています。

 自身の研究テーマに沿った学びと同時に「教育」の世界観を広げ,さまざまな切り口から「教育」をみてみることも面白いとは思いませんか?

教職大学院の魅力

教育実践力コース(身体と表現:広領域) 阪下真美

投稿者:   日時:22:52 | パーマリンク

ZOOMを用いたICT推進リーダー養成プログラム研修を実施しました。

 8月20日(木)に,大阪市教育委員会との連携事業である「ICT推進リーダー養成プログラム研修」の第10回目~第12回目を,ZOOMを用いたオンラインで実施しました。

 今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり,初回から第9回までは,オンデマンドによる研修となっていましたが,今回,オンラインではありますが,初めて対面(同時双方向)での実施となりました。
ZOOMの様子

 研修では,これまでのオンデマンドでの取り組みについて各自で振り返り,その意見を他の参加者と交換しながら,考えを深めていきました。特に,グループディスカッションでは,参加者同士が,ICT活用指導力についての考えや,研修カリキュラムのアイディア,そして,オンライン学習とリアルに対面で行う学習の必要性について,活発に議論を交わしました。中には,学校種が違う参加者の意見について,深く掘り下げて議論する場面もありました。
グループディスカッション

 また,グループディスカッションを通して得た考えは,LMS(学習管理システム)の掲示板を活用し,参加者全員で共有されます。これらが参加者の今後の学びのヒントとして活かされていきます。
グループディスカッション

 今後は,今回の研修の振り返りや,所属校での授業実践・教員研修を経て,ICT推進リーダーとしての力を身につけていきます。

投稿者:   日時:23:01 | パーマリンク

【院生ブログ】子どもの持つ援助ニーズを探る中での学びの深化 ~M1前期授業を終えて~

 私は,この4月から連合教職大学院に入学し,援助ニーズ教育実践コースに在籍しています。京都府公立小学校での勤務を経て,現在は私立幼稚園の管理職として勤務しながら教職大学院に通う,現職教員院生という立場です。

 本年度の前期は,授業科目を6科目(週4日)と,学校実習科目である基本学校実習Iを履修しました。新型コロナウイルス感染症の影響もありましたが,授業科目については,LMS(学習管理システム)やZOOM等を活用してのオンライン授業を中心に展開され,また,学校実習科目では,自身の所属する幼稚園での60時間以上の実習を無事に行うことができました。

 援助ニーズ教育実践コースでは,基本学校実習Iの到達目標として,「子ども個人や子ども集団の援助ニーズに気づき,学校における教育課題との関連を検討すること」と設定されています。学校実習での気づきや学びを,日々の授業の中で重ねながら学ぶことで,子どもの持つ援助ニーズをとらえる様々な考え方・方法を学ぶことができ,自身の学びが深まっていくことを実感しました。

 授業や実習指導等が進み,これまでの教職経験を振り返る中で,「この考え方・方法をあの時知っていれば,~ができたかもしれない」という反省と同時に,「早速明日から生かそう」という明日以降の実践に対する希望も様々な場面で沸きました。

 自身が関心を持つテーマについての実践研究を進めていく中で,教職大学院での学びと日々の実践が,これからの自分自身の教職経験を支える存在になるものと考えます。

 今回はM1前期の様子の概要のお伝えになりますが,今後は,これから教職大学院への入学をお考えの方に少しでもイメージが湧くようなお伝えができるよう努めたいと思います。

援助ニーズ教育実践コースM1 岡部祐輝

投稿者:   日時:13:53 | パーマリンク

【院生ブログ】教育者としての新たな一歩 ~実践と理論の往還の必要性に気づいた前期授業~

【お知らせ】
 本ブログでは,これまで教職員が記事を作成し,教育研究活動やイベントの様子等,連合教職大学院の魅力を数多く発信してまいりました。

 今年度より,在学中の院生の方々にもご協力いただき,教職大学院の受験を検討している方々向けに,教職大学院の実際の姿が身近に感じられ,入学後の姿がイメージできるよう,記事を作成いただくことになりました。

 今後も多くの情報を発信してまいりますので,引き続き,連合教職大学院ブログをよろしくお願いいたします。

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 こんにちは!
 私は,大阪府小学校教員として8年間勤務したのち,教職大学院に入学しました。

 現場での経験は,毎日が「学び」であり,子どもたちとともに「驚き」「発見」「創造」する喜びを日々感じていました。その一方で,「多忙」なために理論を追究するまでには至らず,実践あるのみという状態でした。

 今,私は8年間の実践をふり返りながらも,『学習指導要領』や『教育課程』,『カリキュラム・マネジメント』といった視点から理論を深めることができています。そこから新たな気づきを見つけることもできました。

 ‘理論と実践の往還’は,思考回路をさらに広げ,新しい景色を見せてくれます。教師が広い視野を持つことは,これからの教育に欠かせない一つの要素ではないでしょうか。

教育実践力コース(身体と表現:広領域) 阪下真美

投稿者:   日時:19:17 | パーマリンク
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