【院生ブログ】M1後期授業のご紹介 ~社会環境と子どもの心身の理解~

 後期になり,新型コロナウイルス感染症感染拡大予防策を講じていただきながら,天王寺キャンパスで学ぶことが出来る日や授業が設定されるようになりました(注:授業や感染症拡大状況によりオンラインでの授業もあります)。
 これまでオンライン上でZoomのブレイクアウトルーム機能などを活用し,グループ討議をするなど,オンライン上でしかお話したことがなかった同回生の方々と直接お会いでき,以下のようなよさがありました。

1)学校種を超えた多岐に及ぶ話ができたこと
⇒私は幼稚園籍ですが,他校種の方々とお話をする機会が授業中だけではなく,教室内で各自の関心ごとに沿ってお話しする中で,他校種の現状をうかがえることは,大変重要な機会となりました。

2)授業内容における質問や感想の述べ合い
⇒オンライン授業ではなかなか互いに相談や質問などを行う機会が少ないと考えますが,対面でお話しできたことにより,自分の授業の理解を同回生の方に確認したり,そこからさらに学びが深まったり派生したりするよさがありました。

3)仕事や実習等と学業を両立していることをを互いにねぎらえること
⇒同じ志や目標を持つ方々とお話しすることはとても心地よく,そして改めてやる気がみなぎります!日中の仕事で疲れていても,同回生の方々と共に学ぶことのできる空間は,とても刺激を受けます。

 このように対面でも学べる機会が選択肢として増えたことには,教職大学院並びに担当の先生方のご準備のおかげで成り立っています。あらためて感謝申しあげたいと思います。

 後期の授業の様子を一つご紹介します。月曜日7限「社会環境と子どもの心身の理解」では,私の理解になりますが,主に子ども・家庭・そして同僚教員などとの関係性を考える中で,各自の援助ニーズやその背景を知り,様々な手立てや援助方法について考えるスキルを学ぶ授業となっています。担当される先生が15回の授業を,3名の先生で分担しご担当くださることで,3名の先生のご専門の分野について深く学ぶことが出来ることは,学生として大変ありがたかったです。
 また本授業は,対面,ZoomでのLIVE授業,オンデマンド配信授業,ハイブリッド授業(対面とZoomの同時進行型)など,多様な授業形態で,コロナ禍において刻々と変わる状況に応じて,授業形態を工夫くださっています。写真は,ハイブリッド授業の模様ですが,教室に来て対面授業をしている方と画面ではZoomを接続している方とおられます。
ハイブリッド授業の様子

 本授業を通して,子どもや家庭が現在抱えている困り感や背景をより深く知ることができ,その上で,その困り感や背景に対応できる援助スキルや考え方を授業で学び,自身の明日からの実践の中で活かしながらまた授業で学ぶという,理論と実践の往還型の学びが出来ることは,教職大学院の一番の良さであると思います。
 後期も間もなく終盤を迎えますが,新型コロナウイルス感染症拡大が一日も早く収束に向かい,今の学びがより深く広く展開できることを願っています。それと同時に授業実施に向け,動いてくださっている皆様方に改めて御礼申しあげます。

                                 援助ニーズ教育実践コースM1 岡部祐輝

投稿者:   日時:21:55 | パーマリンク

大学院における専門科目(国語)の学び(その1) ~教材・題材開発研究(言語と文化)A[児童文学]~

 こんにちは!教職大学院教育実践力コース2回生(M2),言語と文化領域の林大樹(はやしだいき)です。今日は,言語と文化領域の専門科目の授業をご紹介したいと思います。
 今日,ご紹介するのは「教材・題材開発研究(言語と文化)A[児童文学]」です。

 大阪教育大学の教職大学院では,教科教育の方法論や教材論の学びを深めるだけでなく,教科内容学の学びも深めることができます。それがこの「教材・題材開発研究」です。
 この授業では,児童文学のジャンルや絵本についての理解を深めたり,小学校や中学校の教科書に掲載されている児童文学や,中学校や高等学校の教科書に掲載されている日本近代文学の作品分析の演習発表をおこないます。もちろん,教科書に掲載されている作品だけではありません。
 全8回の授業後半でおこなわれる演習発表では,宮沢賢治や『モチモチの木』で知られる斎藤隆介という児童文学作家や,夏目漱石や芥川龍之介といった近代の文豪の作品を,授業担当教員である成實朋子(なるみともこ)先生の提示された観点で分析しました。昨年の授業での,発表タイトルを以下に2つ挙げてみます。

 ・『三びきのこぶた』絵本の比較
  ―パロディ絵本がパロディ絵本だとわかるのはなぜか―
 ・夏目漱石『坊っちゃん』論
  ―なぜ「清」は「おれ」を愛したのか―

 こんなふうに,分析の観点をサブタイトルに示して,発表資料を作成していきます。そして,発表当日は,発表45分・質疑応答45分で,授業が進んでいきます。受講者同士の質疑応答ののち,成實先生からあたたかくも鋭いご指導をいただきます。成實先生の読みは,自分の見えていなかったところをとことん浮き彫りにしてくださり,ハッとさせられることばかりです。
 この授業は,言語と文化領域以外の方も受講できます。昨年も,個人と社会領域で道徳教育を研究している方が受講されていました。
 中学校・高等学校の教員はもちろんのこと,小学校の教員を志望されている方は,国語を教えることが必須になるので,もし「作品分析に自信がない…。」「児童文学についての基礎知識を身につけたい!」と思っていらっしゃるのであれば,ぜひ受講してみてください!

投稿者:   日時:14:26 | パーマリンク

【院生ブログ】教職大学院の実習から(その2)

 こんにちは!教育実践力コースの井上です。
 本日は前回に引き続き教職大学院の実習についてお伝えしたいと思います。

〈教職大学院における学校実習の特徴〉

〈特徴3〉 実習校との密な連携

 前回も書きましたが,教職大学院の学校実習は2年間という長いスパンで行なうことになります。つまりそれだけの期間,実習校やその先生方と関わらせて頂くことができる,ということです。このことは,それだけ様々に,多くのことを実習校や先生方から学びうることを意味します。
 私も様々な授業を見たり関わったり,行事やイベントに参加させて頂いたり,多くの経験を得ることができました。また,実習期間なども実習校の先生方と相談させて頂きながら柔軟に決めていくことができます。実習校にとっても自分にとっても有意義な実習を目指していきましょう。

〈特徴4〉 教員免許状の有無

 教職大学院の学校実習は,教員免許状を持った状態で臨みます。
 実習校の先生から見られる目や,自身の気の持ちようなど差は多くあると思いますが,私はそのステータスを良い意味で重く感じました。実習生でありながら教員のようにも振る舞わなければならない。このような責任感を持って実習に臨むことができます。

 さて,いかがだったでしょうか。このように教職大学院では,現場で働くための良き序奏となるような実習を行うことができると私自身感じています。

投稿者:   日時:11:52 | パーマリンク

【院生ブログ】大阪教育大学の学部生だった自分が教職大学院を選んだ理由

 こんにちは。そして,はじめまして!
 教職大学院2回生(M2)教育実践力コース,言語と文化領域の林大樹(はやしだいき)です!

 私は,学部時代も大阪教育大学に通っており,今年で大阪教育大学6年目です。今回は,そんな私が,大学院,特に大阪教育大学の教職大学院を選んだ理由を,みなさんにお話したいと思います。
 大学院に進学しようと決めたのは,2回生のときでした。国語教育専攻に所属していた私にとって,2回生の,特に12月・1月という時期は本当に重要な時期でした。その理由は,この時期に,3・4回生で所属するゼミナールが決定するからです。3回生時のゼミ生による合同研究発表,4回生時の卒業論文執筆と,ゼミ選択は大事なものでした。国語教育講座に所属されている先生方の研究領域はさまざまで,読むことの学習指導の改善/創造的に書くこと/メディア・リテラシー/児童文学/中古(平安)文学などの研究は,2回生の自分の目には,すべてが魅力的に映りました。

 「教育ゼミか,児童文学ゼミか,中古文学ゼミか…」

 そんな贅沢なことで悩んでいた2回生の私は「大学では中古文学を学び,大学院に行って,児童文学を学ぼう!」と決断しました。そして,『源氏物語』を研究対象に選び,卒業論文を執筆しました。
 長々と大学時代の話をしましたが,みなさんに最もお伝えしたいのは,ここからです!

 本学教職大学院では,入学に際して,主指導教員を希望することができます(注)。私は,教科教育学ももちろんですが,児童文学を学びたいという思いが強かったので,主指導教員に,児童文学研究をご専門とされている成實朋子先生を希望させていただきました。そして,現在も児童文学ゼミナールに参加させていただきながら,学部生さんと一緒に勉強しています。
 また,副指導教員には,国語教育研究をご専門とされている住田勝先生がついてくださっています。お二人の先生から,教科内容学と教科教育学のご指導を受けることができ,本当に充実した大学院生活を送らせていただいています。

 本学教職大学院の強みとして,「学校実習に参加できることによる理論と実践の往還」がありますが,私はそれだけでなく,「教科教育学と児童文学や古典文学などの教科内容学をともに学ぶことができる」という魅力に惹かれました。そのことは,国語科だけでなく,他教科であっても同じだと思います。

注:教育実践力コースに限る。令和3年度入試以降は,指導分野のみ希望可能。

投稿者:   日時:0:50 | パーマリンク

【院生ブログ】教職大学院の実習から(その1)

 こんにちは!教育実践力コースM2生の井上と申します。
 本日は教職大学院の学校実習について,お伝えしたいと思います。

〈教職大学院における学校実習の特徴〉

<特徴1> 2年間という長いスパンで行なう

 学部での教育実習が約1か月という凝縮された期間の中で,毎日行われるのに対し,教職大学院の学校実習は,教育実践力コースでは主に6月~8月,10月~12月の間,断続的に行われ続けることになります。そしてこれが2年間にわたります。

 このような形式によるメリットは,

・長い目で子どもたちの成長を見取る事が出来る
・長期的な働きかけを必要とする研究を行うことができる
・学年をまたぐという経験が可能である

など,様々に挙げることができます。
 例えば,ストレートマスターにとっては現場に出る前に,2年間を通した大きな流れを経験できること,現職で入学される方にとっては断続的に行われることによる余裕を持った働きかけが出来るという点などが特に良さとして挙げられるでしょうか。

<特徴2> 理論と実践の往還

 先ほど,教職大学院の実習は断続的に行われると書きましたが,それによって生まれる間の時間が理論と実践の往還を可能にしています。

 講義や研究によって学んだ理論を,実習に臨むことで実践する。
 →実習から戻り,実践で明らかになった成果・課題を理論の観点から検討する。
 →実習に臨む。

 このようなサイクルを2年間繰り返しながら,自らの学びを深めていくことができます。私自身,このようなサイクルが「理論」と「実践」の両方の質を高めているように感じます。

 さて,長くなってしまったので本日はここまでにしたいと思います。
 短く伝えるのは難しいですね。また次回お会いしましょう。

投稿者:   日時:20:49 | パーマリンク

【院生ブログ】先生と生徒で教材研究!?

 教育実践力コースM1生の吉川喜久です!

 技術の授業では「設計に込められた意図を読み取る」という学習内容があります。そこで,私たちが工具箱を製作することで,そこから設計の意図を読み取ってもらうことを目的とした教材をつくることにしました!
 置く場所や使用方法など,様々な制約条件から構想し,工夫を凝らした設計を目指します。

 「この工具,取り出すときにどのように持つかな?」と同じ学校で実習中の倉田さんと考えていると,
 「先生何やってるんですか~?」と,部活終わりの野球部の生徒たちがふらりと見に来てくれました。
 試行錯誤していたことを簡単に説明すると,取り出すときの持ち方など,より良くなるように様々な意見をくれました。これが教材になることはもちろん秘密です(笑)

 教師目線では気付ききれない“中学生だからこその視点”はとても貴重でした!学校現場で教材研究を行うことのひとつの魅力ですね。
 これから授業にどのように落とし込むか,具体的に準備していきます。

 ※写真は倉田さんと工具箱の模型を製作している様子です。

工具箱の製作の様子

教育実践力コース(科学と数学):吉川喜久

投稿者:   日時:17:39 | パーマリンク

【院生ブログ】ものづくり教育を担う技術の先生

 教育実践力コースM1生の吉川喜久(きっかわよしひさ)です!
 初めて院生ブログを投稿させていただきます。
 私は,大阪教育大学 技術教育専攻(現:技術教育コース)を卒業後,教職大学院に進学しました。ストレートマスターの視点から教職大学院の魅力などをお伝えできたらと思いますので,よろしくお願いします!

学校実習での実践の様子

 教職大学院最大の魅力は“理論と実践の往還”です!
 大学での学びを,学校現場で実践し,十分な時間をかけて省察できることからいろんなことが吸収できます。

 先日の学校実習でも新たな学びがありました。教科担当の先生からいただいたアドバイスです。
 「授業実践に向けて,題材の魅力や価値について考えるときは,想像するだけでなくまずは手を動かすこと!」

 まずは自分で何が面白くて何が難しいかを体験し,中学生の立場になって興味を持ってもらえそうなことや,つまづきポイントについて考える。
 想像するだけでは気づけないことがあり,実際に製作してみることで新たな発見が生まれることも技術教育の魅力だと思います。

 工具の扱い方や,実習技量などはまだまだ!
 授業実践に繋がる様々なものづくり体験もこの学校実習を通して経験していきたいです。
 これからもたくさん教職大学院での学びを紹介していきますので,乞うご期待ください!!!

教育実践力コース(科学と数学):吉川喜久

投稿者:   日時:21:59 | パーマリンク

【院生ブログ】教職大学院の授業から

 私の教職大学院での実践課題研究のテーマは,「対話的な学びに関する授業実践・分析」です。この研究をすすめるにあたり,1回生後期・2回生前期に履修した授業が「学習開発研究/学習開発研究演習(図画工作)担当:松井准教授」です。

 この授業では,シーサー作りや藍染等,さまざまな日本の伝統工芸に挑戦しました。添付している写真は,藍染の一場面です。「子どもの力で輪ゴムを止めるには・・・?」「実は輪ゴムは止めるより外すときのほうが大変」「こんな道具で色をつけたら定着するのか?」等,一つ試しはじめると,次の気づきや新たな発想が生まれ,それをまた試して・・・の繰り返し。いつも90分があっという間でした。中には,「ハート形を入れて染めたら、ハート形になるか?」「角だけ染めたらどんな模様ができるか?」等,子どもとの「対話」につながるのでは?!という具体的な問いが生まれることもありました。ここで大きく膨らんだイメージは,実際に現場での「食紅を使った折り染め」の授業実践にも発展しました。
藍染の様子

 教職大学院と学校現場の両立はなかなか大変ですが,ここでの表現活動や対話は「面白い!」「子どもと一緒にやってみたい!」というワクワク感に満ちていて,いつもパワーをいただいていました。授業は終わってしまいましたが、これからも子ども一人ひとりの多様な学びのあり方を大切に,残る半期の研究活動に取り組みたいと思います。松井先生,どうもありがとうございました!

投稿者:   日時:21:45 | パーマリンク

【院生ブログ】「校種・教科・年齢・経験」横断的な視点から広がる思考と視野 ~わたしが見つけた教職大学院の魅力〈その1〉~

 こんにちは。今日は,教職大学院の魅力〈その1〉についてお伝えしたいと思います。

 私には,「コレ」という専門教科はございません。大学院に来られる方の多くは,自身の専門となる教科を持っておられます。ですが,教職大学院では私のように専門教科がなくても,さまざまな教科・領域の専門について学べるチャンスがあります。もともと,教科等横断的な視点から研究をしたいという思いがあったので,『広領域』という領域があることに魅力を感じ,受験を決意しました。

 私は,この前期の授業で「カリキュラム・マネジメント」や「教育課程」といった必修科目だけでなく,「作曲」「合唱」「小学校英語」「工芸」というように多岐に渡る教科の専門的学びを得ることができました。専門的な学びに触れ,学びの地図をどんどん広げていくことは教師自身もすべきなのではないでしょうか。それが「社会に開かれた教育課程」の実現に繋がると考えています。

 自身の研究テーマに沿った学びと同時に「教育」の世界観を広げ,さまざまな切り口から「教育」をみてみることも面白いとは思いませんか?

教職大学院の魅力

教育実践力コース(身体と表現:広領域) 阪下真美

投稿者:   日時:22:52 | パーマリンク

【院生ブログ】子どもの持つ援助ニーズを探る中での学びの深化 ~M1前期授業を終えて~

 私は,この4月から連合教職大学院に入学し,援助ニーズ教育実践コースに在籍しています。京都府公立小学校での勤務を経て,現在は私立幼稚園の管理職として勤務しながら教職大学院に通う,現職教員院生という立場です。

 本年度の前期は,授業科目を6科目(週4日)と,学校実習科目である基本学校実習Iを履修しました。新型コロナウイルス感染症の影響もありましたが,授業科目については,LMS(学習管理システム)やZOOM等を活用してのオンライン授業を中心に展開され,また,学校実習科目では,自身の所属する幼稚園での60時間以上の実習を無事に行うことができました。

 援助ニーズ教育実践コースでは,基本学校実習Iの到達目標として,「子ども個人や子ども集団の援助ニーズに気づき,学校における教育課題との関連を検討すること」と設定されています。学校実習での気づきや学びを,日々の授業の中で重ねながら学ぶことで,子どもの持つ援助ニーズをとらえる様々な考え方・方法を学ぶことができ,自身の学びが深まっていくことを実感しました。

 授業や実習指導等が進み,これまでの教職経験を振り返る中で,「この考え方・方法をあの時知っていれば,~ができたかもしれない」という反省と同時に,「早速明日から生かそう」という明日以降の実践に対する希望も様々な場面で沸きました。

 自身が関心を持つテーマについての実践研究を進めていく中で,教職大学院での学びと日々の実践が,これからの自分自身の教職経験を支える存在になるものと考えます。

 今回はM1前期の様子の概要のお伝えになりますが,今後は,これから教職大学院への入学をお考えの方に少しでもイメージが湧くようなお伝えができるよう努めたいと思います。

援助ニーズ教育実践コースM1 岡部祐輝

投稿者:   日時:13:53 | パーマリンク
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