みなさんこんにちは。教職大学院担当事務のAです。今回は,教職大学院の授業をオンライン配信するための試行の様子をご紹介します。
大阪教育大学では,対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド授業を行っており,講義室での授業の様子をZoom等を用いて自宅等から受講する院生に配信しています。
そのため先生方は,授業の度にWEBカメラの設置や授業配信の準備を行わなければなりません。授業と授業の間の短い休憩時間で準備するのは大変な作業です。
そこで今回は,ある先生から授業の様子をZoomで配信するとお聞きしたので,許可をいただき,手軽に授業を配信できる仕組みを構築できないか,色々と試行をさせていただきました,ありがとうございました。
実は,教職大学院がある天王寺キャンパス西館の講義室の天井には,かなり前に免許状更新講習の録画システム用に設置されたネットワークカメラがあります。今回はこのカメラをWEBカメラとして活用したいと思います。
まずは講義室のAVラックの裏側を開け,天井のカメラからつながっているHDMIケーブルを取り出します(もちろん外している間は,更新講習録画システムは使用できません)。ただし,HDMI端子ではパソコンに映像を入力することができないので,変換器を使ってUSB端子に変換します。同様に講義室の音響システムから音声ケーブルを取り出し,変換機に接続します。これにより天井カメラの映像と音響システムの音声とを,パソコンに入力することが可能になりました。
天井カメラとパソコンの接続が完了しました。現時点では配線がごちゃごちゃしていますが,いずれはスッキリとさせたいものです。
先生の目線ではこのように映ります。手前が教材提示用のパソコン,奥がZoom配信用のパソコンです。授業しながらでもZoomでの参加者の様子がよく見えますね。
授業が始まりました。今回は授業の様子を確認するため,事務もZoomにログインさせていただきました。
Zoomの中ではこのように授業を見ることができます。音声もばっちり聞こえています。写真は2画面構成になっていますが,設定を変更すれば講義室の様子を大きく映すことが可能です。
授業の途中でグループワークが始まりました。オンライン参加の院生は,今回は視聴のみの予定でしたが,先生の機転により,グループワークに参加することになりました。カメラをパソコン付属のものに切り替え,パソコンをグループの方に向けただけの簡単な工夫ですが,その発想に驚きました。
また,オンライン受講している院生も,自身の意見を述べる際に,授業で使用するデータシートを「共有」するなど,先生も院生も,授業がうまく進むように様々な工夫をしていました。
このような形で,この日の授業は無事に終了,試行も成功でした。最終的には,先生が講義室に来て,特に複雑な作業をせずに授業の様子を配信できることを目指して,試行を重ねていきます。