10月11日(日),休日の天王寺キャンパス西館には,令和2年度援助ニーズ教育実践コースM2現職養護教諭である藤嶋祥子さん,吉兼千尋さんが緊張の面持ちでパソコンの画面に向かう姿がありました。
この日,日本養護教諭教育学会第28回学術集会(熊本県玉名市でのオンライン学会:学会長 九州看護福祉大学 古賀由紀子 氏)の2日目が開催されました。オンライン上には,全国から養護教諭の先生方や養護教諭教育に携わる方々などが集まり,院生らは学術集会の参加者の前で実践課題研究の一部について成果を発表しました。
藤嶋祥子さん
吉兼千尋さん
いくつかに分かれていた一般演題発表会場の内,院生らの会場には最大80名ほどの参加者がいらっしゃいました。題目や抄録から,事前に興味をおもちいただいていたのかもしれません。とてもありがたいことですが,発表者の緊張はますます高まります…。10分間のスライドを用いた口頭発表の後は質疑応答です。コースRMでの発表以上に,養護教諭の学問や実践に精通した方々からの貴重で重要な指摘をいただき,現職養護教諭からも発表内容への期待の声が寄せられました。また,院生の実践課題研究は,学術集会における別のプログラム実施中にも話題になったそうです。本学連合教職大学院における学校実習を通して取り組まれた実践課題研究の成果は,全国的に高い関心をもたらしたといえるのではないでしょうか。
このように,院生が実践課題研究の一部を学会発表するということは,至難の業です。現職教員としての業務と連合教職大学院でのカリキュラムの課題等に加え,ひたむきに努力を積み重ねてこられた証です。そして,実習校や関係者,ご家族など多くの皆様のご指導・ご支援,応援をいただき,成果発表をすることができました。この場を借りて御礼申し上げます。実践課題研究の成果が波及し,全国の養護教諭の先生方の実践を支えるひとつの知見になることを願っています。
最後に,初めての学会発表にチャレンジしたおふたりの感想をお届けします。
藤嶋さん「ご指摘いただけたことが,とてもありがたかったです。今は実践課題研究報告書を作成しているので,ご指摘いただいたことを生かしています。」
吉兼さん「全国の養護教諭の先生方と意見交換したことで,自分の実践課題研究の意義を再認識することができてよかったです。」