2024年3月9日(土)に,天王寺キャンパス西館ホールにおいて,「令和5年度 連合教職大学院 全体報告会」を開催しました。
この全体報告会は,本学連合教職大学院の各コースを代表する多様な院生が学校実習の取組を通じ,自己の教職力量や職能成長などに関し成果報告を行い,院生各自がコース間交流しながらさらに省察し,学び続ける教員としての自己を展望させることを目的として開催したものです。
昨年度は西館ホールからのオンライン配信で開催しましたが,今年度は西館ホールでの対面開催とその様子をオンライン配信するハイブリッド方式で開催し,対面30名,オンライン150名の参加がありました。
全体報告会は,連合教職実践研究科主任の峯明秀教授による開会の挨拶から始まり,院生による成果報告発表では,教職大学院の各コースを代表する院生として,教育実践力コースからは学部卒院生の寺川大地さん,特別支援教育コースからは学部卒院生の立石友花さん,援助ニーズ教育実践コースからは現職教員院生の山元行平さん,スクールリーダーシップコースからは現職教員院生の谷口理志さんに報告いただきました。
いずれの院生からも,2年間の学校実習を通じて教職大学院で学んだ理論を学校現場の実践へと繋げ,さらにその実践を評価・改善してきた様子が報告されました。
続いてのパネルディスカッションでは,連合教職実践研究科副主任である水野治久教授がファシリテーター役として加わり,院生によるコース間交流を行いました。
学部卒院生からは「実習先の先生方との信頼関係が大事だと気付いた」「考えさせる授業も大事だが,生徒を引き付けられる力を付けるため,改めて教科書の内容を勉強し直している」,現職教員院生からは「学校実習を通して,『学校の先生は専門家だ』と思えるようになった」「働きながらの実習で,授業で学んだことを生かすことができた」などの意見が聞かれました。
その後の総評では,和歌山大学大学院教育学研究科教職開発専攻(教職大学院)の専攻長である豊田充崇教授に本日発表した院生の取組について,最新の知見や和歌山大学教職大学院との比較を交えながら総評いただきました。
また,「『今日的な教育課題』を担っていることをキーワードを散りばめるなどしてもっとアピールしてもよいのでは。教職大学院は『箱』ではなく『人』なので,教員・同期・現場の同僚とどのような関わりをもって進めてきたのかを見せていただけると嬉しい」といったお言葉をいただけました。
最後に,連合教職実践研究科副主任の鈴木真由子教授の挨拶により,全体報告会は閉幕となりました。
本学教職大学院では,これからも院生の学び・成果を様々な形で発信してまいります。