2024年度「エビデンスベースの学校改革」授業開講(第1回)

2024/05/18
授業内容その他連携事業
2024年度「エビデンスベースの学校改革」授業開講(第1回)

 令和6年度の「エビデンスベースの学校改革」の第1回目が開講されました。
 本科目は援助ニーズ教育実践コースの選択科目に位置づいており、教職大学院生は自由選択科目としてM2以上で履修可能な授業科目です。また,この科目には大阪市教員養成協働研究講座の取組として,大阪市のモデル校5校,フォローアップ校(過去のモデル校)8校から希望してきた現職教員が,科目履修生として受講・参加しています。
 一年間の集中講義では,現在の学校現場が抱える課題に対応可能な学校組織の構築を支援するため,最新の研究・知見・先進事例を紹介し,それらを参考とした各学校での既存の取組の強化と具体的な行動計画作成,学校改革推進に役立つデータ分析等について講義・演習を行います。さらに先行研究のエビデンスを踏まえて,各校が抱える課題の解決を図るための取組案を作成していきます。
 


 第1回目は,令和6年5月18日(土)13時15分~17時まで,大阪教育大学天王寺キャンパス西館1階・講義室Aで行われました。

(担当教員)
 大阪教育大学大学院 連合教職実践研究科  准教授  庭山 和貴  
 大阪教育大学大学院 連合教職実践研究科  准教授  桐村 豪文   
(大阪市支援)
 大阪市教員養成協働研究講座 講座マネージャー  岡田 和子
 大阪市総合教育センター大学連携グループ  総括指導主事  川村 幸久
 大阪市総合教育センター専門研修グループ  次席指導主事  大宅 淳一

(オリエンテーション)
シラバスを見ながら授業の到達目標や授業の概要,授業計画などについて確認を行いました。

①“エビデンス”とは何か?それは学校教育・学校改革に必要か?
 まず,現在の学校園の課題を明確にすることから始め,その課題を客観的に示すデータについて,具体的な例を示していただきながら,どのようなデータを取ればその課題が誰にでもわかるものになるかをグループ交流で報告しました。
 続けて,自分がめざす学校園の姿と,そうなるとデータはどのようになるかを考えました。既存の取組が「何を目的に」「どのように」実施されているかをまとめ,次回以降,この取組がめざす学校園の姿に必要なのかどうかを考えていくことを求められました。
 そのために,医療分野での「エビデンス」の説明も加えて,「データとエビデンスの違い」について,考え,「エビデンスとは何か」を理解することから始めました。

②多層支援システム(MTSS)・ポジティブ行動支援(PBS)の紹介
 エビデンスに基づく教育実践として,多層支援システム(MTSS)・ポジティブ行動支援(PBS)を紹介されました。具体的に,学校規模ポジティブ行動支援(SWPBS)に取り組んだ学校の実践報告動画を視聴しました。

大阪教育大学「みらい教育セミナー」

 今後,この科目での学びや取組内容を広めるため,本科目の概要を大阪府内の皆様には大阪教育大学「みらい教育セミナー」で,大阪市の学校の皆様には「エビデンスベースの学校改革プレ研修」として同時開講します(7/24,8/5)。この機会に大勢の方が学べるよう企画しました。是非,ご参加ください。

みらい教育セミナーの詳細・申し込みはこちら


(記事執筆者:大阪市教員養成協働研究講座マネージャー  岡田 和子)