今回は,天王寺キャンパスのスクールリーダーシップコースのグローバルスクールプログラム科目「グローバルプログラムの開発」の様子をご紹介します。
令和4年1月12日(水)の授業では,本学の国際交流担当理事である中原理事にお越しいただき,商社マンとして海外で活躍されていた頃の豊かな体験ついてお話しいただき,世界を理解するうえで貴重な視点をえる機会となりました。
中原理事は,三菱商事株式会社に長年勤務しておられましたが,在職中はブラジル,アメリカ,カナダ,イギリスをはじめとした欧州,そして中国などで活躍され,101カ国を訪問したグローバルな経験の持ち主です。
授業の中では,ブラジルでがむしゃらにポルトガル語を学んだときの苦しさ,カナダで出会った粋な英語表現‟ Please come to my office. I’ll buy you a cup of coffee.”は,「事務所においでよ。ゆっくりはなそうよ。」という意味で,交渉に見込みがあると悟ったときの驚き,英国で企業の年次報告書の言葉使いから気づいた「責任と権限」の日英の違いなど,現場をくぐり抜けた者でしかわからない貴重な気づきを院生に伝えていただきました。
また,意見交換の時間には,受講している現職教員院生からたくさんの意見・質問が出され,授業は終始にぎやかに進みました。最後に「祖国とは言語」という数学者藤原正彦氏のことばを引用して,グル―バルな時代のひとつの指針を示してくださいました。
この授業では,現職院生が「なにわのグローバル教師に求められる資質・能力」を育成するプログラムを開発していますが,今回のように海外に精通した方と意見交換を行い,多様な視点を獲得し,開発に活かすこともしています。