先日、インテックス大阪で開催された「関西教育ICT展」に、連合教職大学院の院生として登壇する機会をいただきました。
今回のテーマは、「Next GIGAに向けた教育の情報化―教職大学院の学びを学校現場へ還元する実践研究―」。私は現職教員院生として、大学院での学びを学校現場でどのように実践し、そこから現在の実践課題研究へとつなげているのかについてお話ししました。発表の準備をしながら、これまでの大学院生活を振り返ってみると、自分の中で一つの大きな変化があったことに気づきました。それは、授業を見るときの「問い」が変わったことです。
大学院に入る前から、ICTを活用した授業や新しい教材づくりには積極的に取り組んできました。しかし、大学院の講義で理論を学び、先生方や院生の仲間と議論し、それを学校現場で実践するという経験を重ねる中で、「何を使えば、もっとよい授業になるだろう」という視点だけではなく、「子どもは、どのように学んでいるのだろう」「この実践には、どのような意味があるのだろう」と考えるようになりました。
そのきっかけの一つとなったのが、「教育におけるDXとSTEAMの理論と実践」という講義です。ここでの学びを生かして学校現場で実践したことが、さらに新たな疑問や課題を生み、それが現在取り組んでいる実践課題研究へとつながっていきました。
つまり、大学院で学んだことをそのまま教室で「実践する」だけではありません。学ぶ、実践する、振り返る、そして新たな問いが生まれる。その循環そのものが、大学院で学ぶことの面白さなのだと感じています。
そして今回、その歩みを多くの教育関係者の前で発表したことで、自分自身の学びを改めて言葉にすることができました。発表することもまた、自分の実践を少し離れたところから見つめ直す、大切な学びの機会になりました。
当日の発表資料の最初には、「大学院の学びが、現場の授業を変える。」という言葉を掲げました。けれど、今回の登壇を終えて、私自身はもう一つ、その先にある変化を感じています。
大学院で変わったのは、授業だけではなく、私自身の「問い」でした。
「どう教えるか」だけではなく、「子どもはどう学んでいるのか」。
これからも目の前の子どもたちの姿から問いをもち、大学院での学びと学校現場での実践を行き来しながら、自分自身の「問い」を更新し続けていきたいと思います。
(記事執筆者:連合教職大学院 教育実践力コース 2回生 前島 有希)