「ニュージーランドの多文化共生教育に学ぶ」プログラムの様子

 教職大学院では,今年度,文部科学省の受託事業「国際協働プログラム」の採択を受け,「ニュージーランドの多文化共生教育に学ぶ」プログラムを実施してまいりました。
 本来は,ニュージーランドを訪問し,現地の学校・教育者等と交流する予定でしたが,新型コロナウイルスの影響の影響もあり,ビデオ会議システムZOOMを活用した交流や,国内の研究者を招いてご講義いただく等,様々な方法で実施しています。今回はそんなプログラムの一部の様子をご紹介いたします。

<12月5日(土) 13:15〜16:30>
中村浩子先生(大阪国際大学教授)をお迎えして,ニュージーランドの多文化共生についてご講義いただきました。
講義内容:ニュージーランドの多文化共生教育
1)ニュージーランドの多文化共生教育の理念,方策,実態,課題等について理解する。
2)学んだことの中から,自分の学校に生かせることを考える。

~院生の学びから~
 「質疑応答の時間に先生が「困ったときに親は助けてくれるか」というアンケートの結果を見せてくださった。ニュージーランドの順位は世界第5位くらいと高いことにも驚いたが,それ以上に日本の低さにも驚いた。」「日本でのコミュニティ・スクール制度を充実させていくには,ただ海外の真似をするだけではダメで,日本に合う形を探りながら周辺の制度を変革していくことも必要だと感じた。」「日常的な差別や偏見,気づいていないことが勤務校でもあるのではないか。」など勤務校での課題解決に活かせそうなヒントを得るなど現実的な学びに繋がっていた。

<12月12日(土) 10:00-12:00>
大阪教育大学教職大学院と東京学芸大学教職大学院,NZの教育者との交流
感染拡大状況を鑑み,全員,ZOOMでの開催となりました。

参加者: 東京学芸大学 院生 11 名 教員1名(福本みちよ先生),大阪教育大学 院生 10 名 教員4名,教育委員会指導主事3名 群馬大学 教員1名(高橋望先生) 通訳1名

講義内容
1)BOTについて(日本では学校協議会のような団体と考えます。)
2)New Zealand School Trustees Association(BOTの全国組織)について

 まず初めに,福本先生よりColin Davies氏とNZSTAの紹介がありました。

~紹介内容から~
 「BOTの92%がNZSTAに加盟をしている。NZSTAは,BOTから出てきた意見を集約し,政策立案などにも深く関わっている。また,BOTへの支援,研修など教育省に代わって業務を担っている重要な存在である。Davies氏は,NZSTAの代表を務め,人事,NZ内にある約10の支部に配置されているアドバイザーの統括などをしていた。現場経験はない。」

 その後,Davies氏より多数のスライドにより事前質問に対しての回答及び解説がありました。
 「BOTメンバーの民族別の割合は」に対して「NZ内の民族構成とほぼ同じである。」や,「校長とBOTとの関係について」では,「校長は,BOTの決定事項には従うものの日常的なことの裁量権があるため,時折BOTの決定事項との「緊張関係」がある。」など書籍では学びにくい生の状況を聞くことができました。
 東京学芸大学教職大学院の院生とグループディスカッションでは,更なるグループ代表質問や個人質問が浮かび上がり再度Davies氏へお聞きしました。
 「学校は保護者とどう関わっていくのか。なぜNZでは保護者が参画したいと思っているのか。」「NASTAがBOTに対してトレーニング(日本では研修会のようなもの)を提供しているとのことだが,その具体的な内容と受けている割合はどれくらいか?」など院生の立場からの質問もありました。すべてに快く最後までお付き合い頂きました。短い時間での交流でしたが会場はとても盛り上がり,まだまだ聞きたいことがある中,授業は終了しました。
ZOOMでの交流の様子

<報告会のご案内>
 プログラムに参加した現職教員院生たちが,プログラムを通して学んだことから,自身の所属校における学校改革案をまとめ,報告する機会として報告会を開催いたします。報告会の様子をビデオ会議システムZOOMで動画配信いたしますので,皆様どうぞ奮ってご参加ください。
 報告会の詳細・申込等については,以下の連合教職大学院ホームページをご確認ください。

【連合教職大学院HP・「ニュージーランドの多文化共生教育に学ぶ」プログラム報告会】

投稿者:   日時:17:40 | パーマリンク

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